目次
ページトップ金矢倉の組み方組み途中に急戦で攻められたら後手番で指すとき右四間飛車金矢倉を見送って別の囲いにする組んだ後の攻め方狙われやすい場所と守り方金矢倉を崩す手筋金矢倉の詰将棋を解く実戦で流れを確認するよくある質問

金矢倉の組み方と弱点・崩し方

公開日:2026年8月19日|最終更新:2026年10月1日

金矢倉は、玉のそばに金二枚と銀一枚を集める居飛車の囲いで、囲い終えるまで手数が要る代わりに、上から来る攻めに厚く守れます。そのため、相手も居飛車で、互いに囲い合う矢倉の戦いで使います。

メリット

  • 上からの攻めに強い:玉の上に金銀が集まり、正面から来る攻めを受け止めやすい。
  • 攻めに駒を回せる:守りは金銀三枚で足り、残りの銀を攻めに使える。

デメリット

  • 横からの攻めに弱い:横から飛車を打たれ、玉の横の金を狙われるともろい。
  • 組み上がるまでが長い:玉を奥へ入れる前に早く攻められると、受けにくい。
  • 端と玉の上を狙われる:端攻めや、玉の上の升への桂打ちで崩されやすい。

使いどころ:相居飛車で、互いに囲い合う矢倉の戦いになったとき。

陣営:居飛車/系統:矢倉系/組む手数:13手

項目点数
横の耐久力30
斜めの耐久力60
上部の耐久力80
端の耐久力45
玉の広さ45
玉の遠さ30
囲いやすさ30
陣形バランス60
進展性75
9項目の評価基準(100点満点・5点きざみ)
  • 横の耐久力:横からの攻め(飛車)にどれだけ耐えるか
  • 斜めの耐久力:斜めのラインを使う攻め(角)にどれだけ耐えるか
  • 上部の耐久力:玉の頭(上)からの攻めにどれだけ耐えるか
  • 端の耐久力:端からの攻めにどれだけ耐えるか
  • 玉の広さ:玉の逃げ道がどれだけ多いか
  • 玉の遠さ:玉が戦いの場からどれだけ離れているか
  • 囲いやすさ:少ない手数で、迷わず組めるか
  • 陣形バランス:守りに駒を使いすぎず、攻めに回す駒が残るか
  • 進展性:そこから別の形へどれだけ発展できるか

0=働きがほぼない/25=弱い/50=標準的/75=強い/100=最上位の群。定跡と基本完成図をもとに、5点単位で比較した当サイトの評価です。勝率や実測値ではありません。

金矢倉の組み方

最短13手の組み方

角道の歩を突いて銀を上げ、金と玉を寄せる。角を下げて玉が通る道を作り、最後に玉を奥へ入れれば完成。

型の違いと選び方

金矢倉を使う場面

自分相手金矢倉
居飛車居飛車使う。相居飛車でよく使われ、正面から来る矢倉の攻めを金銀で受け止める。
居飛車振り飛車主に使わない。横から来る攻めがいちばんの弱みで、横に強い美濃囲いと戦うと損をしやすい。
振り飛車居飛車主に使わない。振り飛車は玉を飛車の元いた側に囲うことが多く、美濃囲いなどを組む。
振り飛車振り飛車形を変えて使う。相振り飛車では右側に組み、正面から来る攻めに美濃囲いより厚く構える。

組み途中に急戦で攻められたら

銀の頭の歩を突かれたら、取ってから中央で反発する

玉を奥へ入れる前に銀の頭の歩を突かれたら、歩で取り、角が出てきたら中央の歩を突いて反発する。

早囲いの玉の上に桂を打たれたら、銀で清算する

玉の上に打たれた桂を歩で取り、取り返されたら銀で取って傷を消す。低く歩を打って止めると、端の歩を突かれる。

後手番で指すとき

右四間飛車が相手だと、奥へ入れた玉は角の筋に入る

相手が飛車と桂を玉のいる側へ集めた形。玉を奥まで入れると角の筋に入り、突かれた歩を取れなくなる。

飛車先を突き捨てて角を換え、竜で攻め勝った後手番の一局

飛車の前の歩を突き捨てて角を換え、飛車を成り込む。端から攻められても、角を成り捨てて玉を囲いの外へ引き出し、竜で迫って投了させる。

金矢倉を見送って別の囲いにする

攻め合いになる前に、玉を隅へ潜らせて穴熊にする

組み合った金矢倉から、端の香を一つ上げ、玉を隅へ潜らせる。玉が戦いの場から一つ遠くなる。

組んだ後の攻め方

歩を取らせたら、桂を跳ねてから銀をぶつける

先に桂を跳ねて相手の銀を動かし、銀をぶつけて守りの銀と換える。すぐ銀で取ると、歩を打たれて止まる。

遊んでいる右の銀を、歩を使って端攻めに回す

歩をぶつけて銀を前へ出し、端の近くへ移す。端の歩を突いて銀で取り返し、端から攻める。

角同士がにらみ合ったら、先に角を換えてから銀を出る

端を攻める銀を出す前に、向かい合った角を交換しておく。いきなり銀を出ると、角を換えられて自陣へ角を打たれる。

持ち歩が多く玉が端に近い右玉には、端の香を引き出す

相手の端の香を上へ引き出す。香が上がった分だけ、端の下の升が空く。

菊水矢倉には、桂を跳ねて端を破る

相手の桂の頭へ自分の桂を跳ねる。取らずに金を上がられたら、端へ桂を成り込み、銀で取られても端の歩を突いて攻める。

角を換えた後の四間飛車には、角の筋で端と飛車先を狙う

角の筋の歩を突き、飛車の前の歩も捨ててから角を打つ。端の香と飛車の前の両方を狙う。

飛車が横へ動いて守りの無くなった所へ、角を打つ

角を交換した後、相手の飛車が横へ動いて守りの無くなった所へ角を打つ。角が成り込む手を防げず、馬ができる。

狙われやすい場所と守り方

雀刺しで端の桂が成り込んできたら、銀で取る

端に成り込んだ桂を銀で取り、歩を突かれても銀で取る。香で取ると、清算した後に玉の上の歩を突かれる。

清算して飛車で走られたら、いちばん下の段から香を打ち、角を切られても桂で取って歩で受ける。

端に飛車を回されたら、歩を取らせて一手を稼ぐ

端へ来た飛車に歩を取らせてから、飛車を引かせる一手を稼ぐ。その間に銀で攻める。

自陣へ角を打たれたら、金を引いて受け、馬を閉じ込める

打ち込まれた角が成ったら、金を一つ引いて受ける。空いた所へ角を打ち、歩で馬の逃げ道をふさぐ。

玉の上の歩の突き捨ては、歩でなく銀で取る

玉の上へ突き捨てられた歩は、銀で取るのが基本。歩で取ると歩を継がれ、桂を跳ねられた後に歩を打ち込まれる。

雀刺しで桂を跳ねられる前に、銀を上げて備える

端に香と飛車を集められたら、桂を跳ねられる前に銀を上げる。跳ねた桂を銀で取り、取り返されたら桂を打って飛車を狙う。

玉の上の垂れ歩は、歩を捨てて飛車を呼んでから合わせる

玉の上に歩を垂らされたら、一つ前へ歩を捨てて飛車を呼ぶ。合わせて取った後に歩を打てば、玉の上の傷が消える。

金矢倉を崩す手筋

割り打ち:飛車と金の間に銀を打って金をはがす

自分の金矢倉が堅いときは、相手の飛車と金の間へ銀を打つ。飛車が逃げたら銀で金を取り、角を打って迫る。

端攻め:端の歩を取り返すのは、香でなく銀で

端の歩を突き捨てて銀で取り返し、香で取られたら香で取り返して打ち直す。香で取り返すと、歩を打つ受けで端が止まる。

雀刺し:端に桂を成り捨て、歩を打って破る

端に香と飛車を集めた形から桂を跳ね、端に成り捨てる。取られたら歩を打ち、端が受からない。

歩頭の桂:玉の上の歩の頭に桂を打つ

玉の上の歩の頭に桂を打ち、金に当てる。金が逃げたら端から攻め、歩で取られたら歩を突き出して成り捨てる。

金と銀が並んだら、両方が利く升へ歩を打つ

金と銀の両方が利く升へ歩を打つ。銀を引かせたら、歩を継いで攻める。

玉が奥にいる金矢倉には、いちばん下の段へ角を打ち込む

玉が奥にいる金矢倉には、金の斜め後ろのいちばん下の段へ角を打つ。金を上げさせたら、歩で銀を追い、中央の歩を突く。

右四間飛車で、角の通り道に入った玉を攻める

角の筋に玉が入った金矢倉には、桂を跳ねて歩を突き、取れない歩で攻める。最後は歩を成って王手をかけ、角と金を狙う。

角換わりで中央の歩を突いた金矢倉は、歩と桂から崩す

中央の歩を突いた形には、打ち込む隙がある。歩と桂で守りの銀を動かし、飛車先も突き捨ててから攻め込む。

金矢倉の詰将棋を解く

3手詰め

5手詰め

7手詰め

9手詰め

実戦で流れを確認する

金矢倉に組み、と金で飛車を取って攻め切った対局

金矢倉に組んだ後、銀と角を交換し、歩を成り込んで桂と飛車を取る。飛車を打って王手をかけ、銀を成り込んで金を取り、相手が投了する。

歩を突き捨てて攻め、跳ねた桂を成り込んで勝った対局

金矢倉に組んだ後、桂を跳ね、飛車の前の歩をぶつけて飛車で取り返す。中央の歩も捨て、跳ねた桂を成り込むと相手が投了する。

角を打って馬を作り、端と桂で攻めて勝った対局

金矢倉に組んだ後、打った角を交換し、打ち直した角を成り込んで馬を作る。端の歩を突き捨て、桂を打って王手をかけ、角を打つと相手が投了する。

よくある質問

金矢倉はどう組む?

自分の手だけなら、はじめから13手で組めます(矢倉早囲いの組み順なら、角を上げない形で12手)。 → 金矢倉の組み方

金矢倉の弱点はどこ?

玉の横から来る攻めに弱く、端や玉の上の升にも狙いがつきます。 → 狙われやすい場所と守り方

金矢倉はどう崩す?

飛車と金の間へ銀を打ち込む割り打ちや、端攻め・雀刺しで崩します。 → 金矢倉を崩す手筋

金矢倉と銀矢倉・総矢倉の違いは?

囲いの三枚目を金にするのが金矢倉、銀にするのが銀矢倉で、右の銀も加えて金銀四枚にするのが総矢倉です。 → 型の違いと選び方

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