公開日:2026年8月16日|最終更新:2026年10月2日
矢倉穴熊は、金矢倉に組んだ後に香を上げて玉を隅へ入れ、玉を戦いの場から一つ遠ざける相居飛車の囲いです。金矢倉から二手で組み替えられ、相手が仕掛けにくい局面で潜っておくと、攻め合いで一手遠い強みが出ます。
使いどころ:相居飛車で金矢倉に組んだ後、相手から仕掛けにくい局面のとき。
陣営:居飛車/系統:矢倉系/組む手数:15手
90〜100=全囲いでトップクラス/70〜89=強い/50〜69=ふつう/30〜49=弱め/0〜29=はっきりした弱点。
角道の歩を突いて金矢倉を組み、玉を囲いの中へ寄せる。最後に端の香を一つ上げ、空いた隅へ玉を入れれば完成。
相手から仕掛けにくい場面で、香を上げて玉を隅へ入れる順を、端の歩を突く手や先に桂を跳ねる手と比べる。
角を持ち合う将棋で、相手が金矢倉の形で待つ場面。香を上げると相手は桂を跳ね、玉を隅へ入れると歩を突いて先に攻めてくる。
飛車を中央へ回して歩を換え、桂を跳ねて銀を取り合う。角を成って香を取り、香と銀と金を打って相手の玉を追い、相手が投了する。
相手が飛車先の歩を止め、端の歩を伸ばしてきた場面。潜らずに歩を突く手と、潜って端に桂を跳ねられる手を比べる。
相手の角を歩で追った場面。遠い玉を頼りに桂を跳ね、歩を突かれたら銀で取って角を交換する。
終盤で飛車に歩を当てられた場面。飛車で歩を取り、銀に狙われても構わず端の歩を伸ばし、と金を作って玉に迫る。
竜で金を取られ、桂を打たれると詰む場面。相手が桂を打ちたい所へ先に銀を打てば、竜で取られても玉は詰まない。
飛車先の歩を捨てた後、攻め駒が足りない場面。もう一度歩を打って取らせてから桂を上げ、銀が出てきても桂を跳ねる。
囲いの金が浮いている場面。歩を二つ順に突き捨ててから金の斜め後ろへ銀を打ち、金が逃げたら歩を打って銀で迫る。
攻め合いで一手の余裕がある場面。駒を渡さない一手で受けをなくし、取られても受けられても桂を打って詰ませる。
攻めの銀が浮いている場面。角を打って銀と囲いの金を同時に狙い、香で守らせてから角を切って玉に迫る。
角を持ち合う将棋で、相手が玉を隅へ入れた直後の場面。囲いを固め直される前に歩をぶつけ、取らせてから隣の歩も突く。
端と中央の歩を捨てた後、飛車を切って金を取る。相手玉の頭へ歩を打ち、銀と金と角も打って迫り、相手が投了する。
相手が端から攻めてくるのを、歩を打って銀で取り受け止める。飛車と香で攻めて角を取り、角と金を打ち込んで相手が投了する。
自分の手だけで数えると、金矢倉を組んでから香を上げて玉を隅へ入れる15手です。 → 組み方(15手)
相居飛車で金矢倉に組んだ後、相手から仕掛けにくい局面で、玉を戦いから一つ遠くへ置きたいときです。 → 相矢倉で玉を隅へ入れる例
金矢倉より玉が一つ深く攻め合いに強い一方、玉の斜め前が空くので対抗形の穴熊ほど堅くはありません。 → 型の違いと選び方
端に駒を集めて攻められることと、玉の斜め前が空いて金が浮きやすいことです。 → 潜ると端を攻められる例
飛車先の歩を止めて端の歩を伸ばされた時は、潜ると桂で端を攻められやすく、潜らずに戦う手もあります。 → 潜るか歩を突くかを比べる
継ぎ歩で桂を攻めに加える手や、浮いた金を歩の突き捨てと銀で狙う手があります。 → 継ぎ歩の例