目次
ページトップ矢倉穴熊の組み方後手番で指すとき矢倉穴熊を見送って別の囲いにする組んだ後の攻め方狙われやすい場所と守り方矢倉穴熊を崩す手筋実戦で流れを確認するよくある質問

矢倉穴熊の組み方15手と弱点・崩し方

公開日:2026年8月16日|最終更新:2026年10月2日

矢倉穴熊は、金矢倉に組んだ後に香を上げて玉を隅へ入れ、玉を戦いの場から一つ遠ざける相居飛車の囲いです。金矢倉から二手で組み替えられ、相手が仕掛けにくい局面で潜っておくと、攻め合いで一手遠い強みが出ます。

メリット

  • 攻め合いに強い:玉が戦いの場から遠く、寄せられるまでに手がかかる。
  • 二手で組み替えられる:金矢倉から香を上げて玉を隅へ入れるだけで組める。

デメリット

  • 端攻めに弱い:端に香や桂や飛車を集められると守りにくい。
  • 金が浮きやすい:玉の斜め前が空き、守りの金がほかの駒に守られにくい。
  • 上からの攻めに薄い:対抗形の穴熊ほど堅くなく、上から一気に来られると崩れやすい。

使いどころ:相居飛車で金矢倉に組んだ後、相手から仕掛けにくい局面のとき。

陣営:居飛車/系統:矢倉系/組む手数:15手

9項目の評価基準(100点満点・5点きざみ)
  • 横の耐久力:横からの攻め(飛車)にどれだけ耐えるか
  • 斜めの耐久力:斜めのラインを使う攻め(角)にどれだけ耐えるか
  • 上部の耐久力:玉の頭(上)からの攻めにどれだけ耐えるか
  • 端の耐久力:端からの攻めにどれだけ耐えるか
  • 玉の広さ:玉の逃げ道がどれだけ多いか
  • 玉の遠さ:玉が戦いの場からどれだけ離れているか
  • 囲いやすさ:少ない手数で、迷わず組めるか
  • 陣形バランス:守りに駒を使いすぎず、攻めに回す駒が残るか
  • 進展性:そこから別の形へどれだけ発展できるか

90〜100=全囲いでトップクラス/70〜89=強い/50〜69=ふつう/30〜49=弱め/0〜29=はっきりした弱点。

矢倉穴熊の組み方

最短15手の組み方

角道の歩を突いて金矢倉を組み、玉を囲いの中へ寄せる。最後に端の香を一つ上げ、空いた隅へ玉を入れれば完成。

型の違いと選び方

矢倉穴熊を使う場面

自分相手矢倉穴熊
居飛車居飛車使う。相居飛車で金矢倉に組んだ後、相手から仕掛けにくい局面で組み替えます(矢倉・角換わり)。
居飛車振り飛車主に使わない。対抗形で玉を隅に入れるときは、居飛車穴熊などの形が使われます。
振り飛車居飛車主に使わない。居飛車の側が金矢倉から組み替える囲いです。
振り飛車振り飛車主に使わない。相居飛車で組む囲いです(矢倉)。

相手が仕掛けにくい相矢倉で、香を上げて玉を隅へ入れると

相手から仕掛けにくい場面で、香を上げて玉を隅へ入れる順を、端の歩を突く手や先に桂を跳ねる手と比べる。

角換わりで相手が待つ場面で、玉を隅へ入れると

角を持ち合う将棋で、相手が金矢倉の形で待つ場面。香を上げると相手は桂を跳ね、玉を隅へ入れると歩を突いて先に攻めてくる。

後手番で指すとき

飛車を中央へ回して歩を換え、角を成って玉を追った対局

飛車を中央へ回して歩を換え、桂を跳ねて銀を取り合う。角を成って香を取り、香と銀と金を打って相手の玉を追い、相手が投了する。

矢倉穴熊を見送って別の囲いにする

端の歩を伸ばしてきた相手に、潜るか先に歩を突くか

相手が飛車先の歩を止め、端の歩を伸ばしてきた場面。潜らずに歩を突く手と、潜って端に桂を跳ねられる手を比べる。

組んだ後の攻め方

角を歩で追った後に、桂を跳ねて攻める

相手の角を歩で追った場面。遠い玉を頼りに桂を跳ね、歩を突かれたら銀で取って角を交換する。

飛車に歩を当てられたら、飛車で取って端から迫る

終盤で飛車に歩を当てられた場面。飛車で歩を取り、銀に狙われても構わず端の歩を伸ばし、と金を作って玉に迫る。

狙われやすい場所と守り方

桂打ちの詰みを狙われたら、打たれる所へ先に銀を打つ

竜で金を取られ、桂を打たれると詰む場面。相手が桂を打ちたい所へ先に銀を打てば、竜で取られても玉は詰まない。

矢倉穴熊を崩す手筋

継ぎ歩で歩を取らせ、桂を跳ねる升を作る

飛車先の歩を捨てた後、攻め駒が足りない場面。もう一度歩を打って取らせてから桂を上げ、銀が出てきても桂を跳ねる。

浮いた金は、歩を二つ突き捨ててから銀を打って狙う

囲いの金が浮いている場面。歩を二つ順に突き捨ててから金の斜め後ろへ銀を打ち、金が逃げたら歩を打って銀で迫る。

玉の斜め前が空いた穴熊を、相手に駒を渡さずに寄せる

攻め合いで一手の余裕がある場面。駒を渡さない一手で受けをなくし、取られても受けられても桂を打って詰ませる。

角で浮いた銀と囲いの金を同時に狙い、角を切って迫る

攻めの銀が浮いている場面。角を打って銀と囲いの金を同時に狙い、香で守らせてから角を切って玉に迫る。

角換わりで玉が隅に入った直後に、歩をぶつけると

角を持ち合う将棋で、相手が玉を隅へ入れた直後の場面。囲いを固め直される前に歩をぶつけ、取らせてから隣の歩も突く。

実戦で流れを確認する

飛車を切った後、相手玉の頭へ歩と銀と金で迫った対局

端と中央の歩を捨てた後、飛車を切って金を取る。相手玉の頭へ歩を打ち、銀と金と角も打って迫り、相手が投了する。

端の攻めを受け止め、香と飛車で攻めて勝った対局

相手が端から攻めてくるのを、歩を打って銀で取り受け止める。飛車と香で攻めて角を取り、角と金を打ち込んで相手が投了する。

関連する囲いと戦法

金矢倉・菊水矢倉・銀矢倉・総矢倉・居飛車穴熊・銀冠穴熊・本美濃・矢倉(戦法)

よくある質問

矢倉穴熊は何手で組めますか?

自分の手だけで数えると、金矢倉を組んでから香を上げて玉を隅へ入れる15手です。 → 組み方(15手)

矢倉穴熊はどんなときに組みますか?

相居飛車で金矢倉に組んだ後、相手から仕掛けにくい局面で、玉を戦いから一つ遠くへ置きたいときです。 → 相矢倉で玉を隅へ入れる例

金矢倉や居飛車穴熊とどこが違いますか?

金矢倉より玉が一つ深く攻め合いに強い一方、玉の斜め前が空くので対抗形の穴熊ほど堅くはありません。 → 型の違いと選び方

矢倉穴熊の弱点はどこですか?

端に駒を集めて攻められることと、玉の斜め前が空いて金が浮きやすいことです。 → 潜ると端を攻められる例

端の歩を伸ばされても潜りますか?

飛車先の歩を止めて端の歩を伸ばされた時は、潜ると桂で端を攻められやすく、潜らずに戦う手もあります。 → 潜るか歩を突くかを比べる

矢倉穴熊はどう崩しますか?

継ぎ歩で桂を攻めに加える手や、浮いた金を歩の突き捨てと銀で狙う手があります。 → 継ぎ歩の例

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