公開日:2026年7月25日|最終更新:2026年10月4日
▶ 囲い一覧(全37種)へ戻る美濃囲いは、相手の飛車と自分の玉が反対側になるように、飛車から遠いほうへ玉を逃がしておくための囲いです。
将棋は、飛車をどちらに置くかで戦い方が4つに分かれます。どの形になったかで、使う囲いが変わります。下の図で見ていきます。
黄色は相手の飛車と自分の玉です。ふたつが盤の反対どうしにあります。相手の攻めがとどくまでに時間がかかるので、そのあいだにこちらから攻められます。これが美濃囲いのいちばん得な形です。
今度は逆に、相手の飛車が盤の反対側にいます。だから自分の玉も反対側へ囲います。これが左美濃です。形は美濃囲いを左右ひっくり返しただけで、考え方はまったく同じです。
おたがいに飛車を振ると、相手の飛車が自分の玉と同じ筋に回ってきます(黄色)。相手の歩がもう目の前まで来ていて、赤い印のところでぶつかると玉の頭が破られます。美濃囲いは横に強く上に弱いので、この形にはいちばん向きません。
同じ対抗形でも、相手が急戦(早い攻め)で来るか、持久戦(じっくり囲う)で来るかで止める場所が変わります。相手が早く攻めてきそうなら片美濃・本美濃で止め、相手もじっくり囲うなら高美濃・銀冠まで伸ばします。
美濃囲いは、いちばん軽い片美濃から駒を足していくと、本美濃・高美濃・銀冠へと順に堅くなっていく囲いです。
下のボタンを押すと、駒が1手ずつ動きます。「すすめる」を押していくと、初形から囲いができあがるまでが目で追えます。上の3つのボタンで進む道を切りかえられます。
全体の地図は下のとおりです。枠をタップするとその囲いの説明へ飛びます。
矢印につけたことばは「何が変わるか」を表したもので、1手で進むという意味ではありません。
上に行くほど堅くなるわけではありません。上へ発展させるほど玉の上(頭)には強くなりますが、そのぶん下の段が薄くなり、組み上がるまでの手数も長くなります。途中で止めるのも立派な作戦です。
美濃系6種を、組む手数でならべたものです。手数は初形から実際に並べ直して数えました。数えたのは盤面図に写っている形を作るのに必要な手だけで、飛車を振る手や、駒の通り道をあけるためだけの手は数えていません。
| 囲い | 組む手数 | いちばんの長所 | いちばんの弱点 |
|---|---|---|---|
| 片美濃 | 4手 | 手数がいちばん短い | 守りが薄い |
| 本美濃 | 5手 | 横からの攻めに強い | 玉の頭が薄い |
| 高美濃 | 9手 (桂を跳ねない形なら7手) | 上と斜めに強くなる | 下の段が薄くなる |
| 銀冠 | 12手 (桂を跳ねない形なら10手) | 上からの攻めに最強 | 下の段が薄い |
| 木村美濃 | 9手 (桂を跳ねない形なら7手) | 斜めに強く攻めに使える | 守りが軽い |
| ダイヤモンド美濃 | 10手 | 横からの攻めに美濃系で最強 | 攻めが細くなる |
90〜100=全囲いでトップクラス/70〜89=強い/50〜69=ふつう/30〜49=弱め/0〜29=はっきりした弱点。
片美濃とは、金1枚と銀1枚だけで玉を守る、美濃囲いのいちばん軽い形です。
本美濃とは、金2枚と銀1枚で玉を守る、美濃囲いの基本の形です。
組む手数:5手
ただ「美濃囲い」と言えばこの形を指します。たった5手で横からの攻めに非常に強い陣ができるので、振り飛車を指すなら最初に覚える囲いです。
注意・天敵:玉の頭が薄いままです。斜めのラインを使う角の攻めと端攻めが天敵になります。
高美濃とは、本美濃から金を前に上げて、上への守りを厚くした形です。
銀冠とは、高美濃から銀を前に上げて玉にかぶせた、美濃系でいちばん上に強い形です。
木村美濃とは、片美濃から銀を前に出して、斜めからの攻めに備えた形です。
ダイヤモンド美濃とは、金2枚と銀2枚の4枚で玉を守る、美濃系でいちばん横に強い形です。
下の盤でコンピュータと1局指して、覚えた手順で囲いを組んでみましょう。強さは、CPU対戦と同じ8級〜六段からえらべます。
思考エンジン:やねうら王(GPLv3) https://github.com/yaneurao/YaneuraOu / WASMビルド:https://github.com/mizar/YaneuraOu.wasm
玉が浅く、守りの銀の前に歩を打てる形。歩を2枚持ち、飛車の道が守りの金へ通じているときに限る。
歩を銀の前へ打つ。銀が歩を取れば、玉の前へもう一度歩を打ち、玉で取られたら飛車で金を取る。
玉が上がって角の斜めの道に入り、端へ跳ねた桂と伸びた端歩がある形。角の道をふさいでいる歩を先に突き捨てる。
角を出て玉を端へ追い、桂を成って捨てる。桂で取れば歩を進める。桂で受け足しても歩を成って捨て、もう一度歩を打つ。玉で取れば角で香を取る。
守りの金が1枚、囲いから離れた形。端の歩を突き合ってあり、香と角を持ち、竜が相手の背後から金を取れるときに限る。
端の歩を先に捨ててから香で金を追う。金が寄ったら香を走り、空いた隅へ角を捨てて玉を呼び、竜で金を取る。角を合わせて受けられたら銀も取る。金が香を取ったら、角を打って玉を追い、角で金を取る。
飛車が逃げられず、角どうしが向かい合っている形。銀を持ち、飛車で守りの金を取る王手があるときに限る。
先に銀を捨て、王手で飛車を切って金をはがしてから角を取る。銀を金で取っても玉で取っても、囲いの連結を崩せる。
同じ美濃でも、発展した形は弱点の場所が変わります。前の形で効いた手が効かなくなり、代わりに別の弱点が生まれます。
本に書いてある美濃崩しの型を、盤で見られるようにしたものです。「次の手」を押すたびに、こちらの手と相手の応手が1手ずつ動き、詰みまで見られます。
片美濃の相手。持ち駒は金と桂。「次の手」で詰みまで1手ずつ見られます。
玉の斜め前(コビン)を狙って桂を打ちます。玉が端へ逃げたら金を打って詰み(3手)です。
手順=桂を打つ → 玉が端へ逃げる → 金を打つ
出典:『美濃崩し200』(金子タカシ著・浅川書房)第57問(69ページ)。手順は python-shogi で詰みを確認
美濃囲いは手数が短いぶん、相手が待ってくれることを前提にしていません。組んでいる途中に攻められたときと、相手が定跡から外れてきたときの指し方をまとめます。
① 組む途中に飛車先の歩を交換されそうなとき
守りの金を上げるより先に、角を1つ上げて備えます。出典:日本将棋連盟コラム(美濃囲いに組む際の注意点/はじめての戦法入門 第2回)の手順どおりに並べた局面
② 角を取り合う筋にされそうなとき
飛車を振る前に銀を上げておきます。銀を上げていない形で角を取り合うと桂で取り返すことになり、その桂を狙われて苦しくなります。銀を上げてあれば銀で取り返せるので、形をくずさずにすみます。出典:日本将棋連盟コラム(美濃囲いに組む際の注意点)
相手がこちらの角を取ってきました。「相手の手」で相手の手が動きます。そのあと「次の手」で、こちらの指し方を7手先まで1手ずつ見られます。
銀で取り返します。
手順=銀で角を取り返す → 飛車を成られる → 飛車を寄せる → 歩を打たれる → 角を打つ → 金が寄る → 角を成る
出典:将棋ウォーズ 六段同士の10分切れ負け(2026年6月2日)25手目の局面。手順はやねうら王(水匠ぷちK-P)の読み筋
③ 上へ発展させている途中に仕掛けられたとき
上へ発展させる手(とくに銀を動かす手)は、動かした瞬間だけ守りの金銀がバラバラになり、守る力が大きく落ちます。出典:ウィキペディア「美濃囲い」/ゼロから始める将棋研究所
相手が歩をぶつけて仕掛けてきました。「相手の手」で相手の手が動きます。そのあと「次の手」で、こちらの指し方を7手先まで1手ずつ見られます。
囲いを急がず、金を上げて角と銀の側を守ります。
手順=金を寄せる → 歩を取られる → 銀を寄せる → と金を作られる → 角を成る → 銀で取られる → 銀でと金を取る
出典:将棋ウォーズ 六段同士の10分切れ負け(2026年5月9日)20手目の局面。手順はやねうら王(水匠ぷちK-P)の読み筋
④ 相手が定跡を外して早く攻めてきたとき
深い形をねらうのをやめて、少ない手数で組める片美濃・本美濃で止めます。片美濃は4手、本美濃は5手で組めるので、急な攻めにもっとも間に合います。守りを1枚減らしてでも早く形を作るほうが、途中で攻められるより安全です。
⑤ 相手が端をねらってきたとき/斜めからねらってきたとき
端をねらわれたら、上へ発展させる手をいったん止めて端に手を戻します(とくに桂を跳ねると端は弱くなります)。斜めからねらわれたら、逆に上へ発展させて斜めをふさぎます。高美濃・木村美濃はこの形になると斜めに強くなります。出典:ウィキペディア「美濃囲い」(桂を跳ねると端がさらに弱くなる)
⑥ 端の歩を1つ突いておく
攻められる前に、玉の側の端の歩を1つ突いておくと玉の逃げ道が広がります。日本将棋連盟のコラムでも「最後の端歩も忘れないでください」と書かれている基本の一手です。組み方の盤面図は、端の歩を突いていない形を載せています(突くかどうかは自由です)。くずし方の図は、相手が端の歩を突いた形で説明しています。出典:日本将棋連盟コラム(はじめての戦法入門 第2回)/ウィキペディア「美濃囲い」(玉側の端歩を突くかどうかは任意)
美濃を組んでいる途中に相手が動いてきたとき、囲いを続けるか、先に受けるか。将棋ウォーズの実戦(1級〜初段)から、その場面を取りました。「相手の手」を押すと相手の手が動き、「次の手」でこちらの指し方を7手先まで1手ずつ見られます。
美濃を組む途中(玉はまだ囲いに入る前)。相手が銀を攻めに出してきました。「相手の手」で相手の手が動き、「次の手」でこちらの指し方を7手先まで見られます。
銀が近づいてきても、まだ攻めは間に合いません。囲いを続けて玉を端側へ寄せ、銀の隣へ入ります。実戦で指された銀をぶつける手より400点以上よい手です。
手順=玉を寄せる → 角が引く → 歩を突く → 角が出る → 金を上げる → 玉が寄る → 玉を囲いへ入れる
出典:将棋ウォーズ 1級同士の10分切れ負け(2026年7月16日)24手目。手順はやねうら王(水匠ぷちK-P)の読み筋
美濃を組む途中(玉は囲いに入り、まだ銀が上がっていません)。相手が歩をぶつけてきました。「相手の手」で相手の手が動き、「次の手」でこちらの指し方を7手先まで見られます。
こちらは囲いを続けず、銀を上げて歩を取らせません。歩を取り込まれる前に受けるのが先です。実戦で指された角を出す手より600点以上よい手です。
手順=銀を上げる → 銀が上がる → 歩を突く → 歩を取られる → 銀で取り返す → 金が寄る → 桂を跳ねる
出典:将棋ウォーズ 初段同士の10分切れ負け(2026年7月7日)16手目。手順はやねうら王(水匠ぷちK-P)の読み筋
将棋ウォーズの六段同士の実戦から取った局面です。「相手の手」を押すと、相手が打ち込んだり駒を成ったりする手が盤で動きます。そのあと「次の手」を押すたびに、受けの手と相手の応手が1手ずつ動き、7手先まで見られます。
「相手の手」で相手の手が動きます。そのあと「次の手」で、受けの手順を7手先まで1手ずつ見られます。
歩を取らずに、下段の金を玉の側へ寄ります。
手順=金を玉側へ寄せる → 金が前へ動く → 竜を回る → 金が戻る → 竜を回る → 角が引く → 角を成って取る
出典:将棋ウォーズ 六段同士の10分切れ負け(2026年3月30日)64手目の局面。手順はやねうら王(水匠ぷちK-P)の読み筋
「相手の手」で相手の手が動きます。そのあと「次の手」で、受けの手順を7手先まで1手ずつ見られます。
金の前に桂を打って合駒にします(歩でも可)。
手順=桂を合駒に打つ → 金が前へ動く → 桂を跳ねる → 銀で取られる → 角を成る → 玉が横へ逃げる → 銀を打つ
出典:将棋ウォーズ 六段同士の10分切れ負け(2026年5月6日)106手目の局面。手順はやねうら王(水匠ぷちK-P)の読み筋
「相手の手」で相手の手が動きます。そのあと「次の手」で、受けの手順を7手先まで1手ずつ見られます。
と金を銀で取り、△同桂成には▲同玉でしのぎます。
手順=銀でと金を取る → 桂が成って取る → 玉で取り返す → 銀を打たれる → 玉を逃げる → 飛車を打たれる → 桂を合駒に打つ
出典:将棋ウォーズ 六段同士の10分切れ負け(2026年5月12日)98手目の局面。手順はやねうら王(水匠ぷちK-P)の読み筋
「相手の手」で相手の手が動きます。そのあと「次の手」で、受けの手順を7手先まで1手ずつ見られます。
銀を金で取ります。角で取り返されたら、玉と金の間へ銀を打って受けます。
手順=金で銀を取る → 角が成って取る → 銀を受けに打つ → 銀を打たれる → 金を打つ → 馬が銀を取る → 玉で馬を取る
出典:将棋ウォーズ 六段同士の10分切れ負け(2026年5月22日)63手目の局面。手順はやねうら王(水匠ぷちK-P)の読み筋
「相手の手」で相手の手が動きます。そのあと「次の手」で、受けの手順を7手先まで1手ずつ見られます。
玉頭の歩を金で取ります。
手順=金で玉頭の歩を取る → 金が寄る → 金で取る → 銀で取られる → 馬を回る → 銀が引く → 玉を逃げる
出典:将棋ウォーズ 六段同士の10分切れ負け(2026年5月25日)98手目の局面。手順はやねうら王(水匠ぷちK-P)の読み筋
「相手の手」で相手の手が動きます。そのあと「次の手」で、受けの手順を7手先まで1手ずつ見られます。
香を取らずに、香の下へ歩を打って受けます。
手順=香の下へ歩を打つ → 香が走る → 歩で香を取る → 歩を打たれる → 角を打つ → と金を作られる → 桂でと金を取る
出典:将棋ウォーズ 六段同士の10分切れ負け(2026年6月5日)75手目の局面。手順はやねうら王(水匠ぷちK-P)の読み筋
「相手の手」で相手の手が動きます。そのあと「次の手」で、受けの手順を7手先まで1手ずつ見られます。
香で取ります。△同桂成には▲同玉。
手順=香で取る → 桂が成って取る → 玉で取り返す → 香が成る → 銀で取る → 香を打たれる → 歩を合駒に打つ
出典:将棋ウォーズ 六段同士の10分切れ負け(2026年5月21日)110手目の局面。手順はやねうら王(水匠ぷちK-P)の読み筋
「相手の手」で相手の手が動きます。そのあと「次の手」で、受けの手順を7手先まで1手ずつ見られます。
銀を金で取ります。
手順=金で銀を取る → 角が成る → 銀で馬を取る → 飛車が成って取る → 金を受けに打つ → 竜が金を取る → 角を打つ
出典:将棋ウォーズ 六段同士の10分切れ負け(2026年5月22日)84手目の局面。手順はやねうら王(水匠ぷちK-P)の読み筋
美濃囲いは振り飛車だけのものではありません。自分が居飛車で、相手が振り飛車のときは、美濃囲いを左右ひっくり返した形を使います。これが左美濃です。玉のいる側が逆になるだけで、考え方は同じです。
左美濃とは、居飛車が振り飛車と戦うときに使う、美濃囲いを左右ひっくり返した形です。
居飛車銀冠とは、左美濃から銀を前に上げて玉にかぶせた、居飛車の堅い形です。
図は実戦(将棋放浪記「将棋界でもレア!『二重美濃囲い』の正体と使い方を解説」)の、外側の飛車を銀で取り返した場面の配置です。下側が美濃の側です。
相手の成香に外側の飛車を取られたところで、金ではなく銀を引いて取り返しました。黄色の玉の外側に、銀・金・銀・金が下の2段へ二重に並んでいます。これが二重美濃です。金で取り返していたらこの形にはなりません。この実戦は、この形で相手の攻めを受け止め、最後は銀を打ち込んで詰めろで縛り、美濃の側(先手)の勝ちになりました。取り返す駒は、取り返したあとの囲いの形を見てから選びます。
図は同じ実戦の同じ場面を、端が見えるところまで広げたものです。
二重美濃は横からの攻めにとても強い形です。黄色の端歩を突き合ってあると、終盤に横から攻められたとき、黄色の玉が端を通って上へ逃げ出す出口ができます。赤い印は空きマスで、相手の端歩がここへ伸びてきます。これは別の場面の話ですが、この将棋の解説者は、端に来られても取らせてから受ければ大したことはない、と判断していました。
図は別の実戦(将棋放浪記「恐ろしいほど勝てる『美濃崩し』がマジでヤバかった」)の82手目の配置を、美濃の側が手前になるよう反転したものです。
黄色の外側の銀がいる美濃は、横からの攻めにとても強い形です。ただし、その銀は黄色の玉のななめ前には利いていません(そこに利く守りの駒は玉と玉の隣の銀と桂だけです)。そこで崩す側は、先に黄色の角を出して赤い印を通るラインを玉のななめ前に向け、そのうえで飛車を黄色の位置へ回しました。横がかたい美濃を崩すときは、銀が利いていないマスを先に数えます。
図は同じ実戦の同じ82手目の配置を、美濃の側が手前になるよう反転したものです。
黄色の飛車・桂・角は、どれも玉のななめ前に利いています(角は赤い印を通っています)。玉のななめ前という急所に3枚の利きが集まったので、飛車を回る普通の手がそのまま詰めろ(次に詰ますぞ、という手)になりました。飛車を成って捨て、銀に取らせてから桂を打ち、玉が寄ったら金を捨てて角を成る筋で詰みです(相手の受け方は他にもあります)。実戦は相手が受けたあと、この筋で寄せられて美濃の側が投了しました。
このページでは、振り飛車で使う6種類(片美濃・本美濃・高美濃・銀冠・木村美濃・ダイヤモンド美濃)と、居飛車で使う2種類(左美濃・居飛車銀冠)を紹介しています。ふつう「美濃囲い」とだけ言うときは本美濃を指します。
自分が飛車を左に振り、相手が飛車をそのまま右に置いて攻めてくるとき(対抗形)に使います。相手の攻めが来る側と反対に玉を置くのがねらいです。反対に、自分が居飛車で相手が振り飛車のときは左美濃を使います。
片美濃から始めて、金を1枚足した本美濃までを覚えるのがおすすめです。組む手が少なく、横からの攻めに強いからです。日本将棋連盟のコラムでも、初級者がまず覚える囲いとして美濃囲いが紹介されています。
本美濃では、玉頭、角の斜めの道(コビン)、端が狙われやすい場所です。金銀が離れたり、角の道が通ったりする条件も確かめます。高美濃・銀冠・左美濃では駒の配置が変わるため、同じ攻めがそのまま効くとは限りません。
銀冠は美濃囲いから金と銀を上へ発展させた形です。玉の上を守る駒が増える一方、下の段のつながりと組む途中の隙には注意が必要です。端歩や桂の位置、相手の攻め駒も合わせて確かめます。
別の囲いです。美濃囲いは振り飛車が使う守りで、左美濃は居飛車が使う守り(主に対振り飛車。矢倉戦や相居飛車でも使われます)です。玉のいる側が左右で逆になります。