|美濃囲い
目次
どんなときに使う囲いか発展の流れ6種の比較表片美濃本美濃高美濃銀冠木村美濃ダイヤモンド美濃実戦で組んでみるどこから攻められるかそのほかの急所くずし方クイズ手順どおりにならないとき組む途中で相手が動いてきたとき守り方クイズ居飛車の美濃実戦で学ぶ美濃崩しと二重美濃よくある質問

美濃囲いの種類と組み方|振り飛車6種と居飛車2種を図解比較

公開日:2026年7月25日|最終更新:2026年10月4日

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目次

美濃囲いはどんなときに使う囲いか

説明

美濃囲いは、相手の飛車と自分の玉が反対側になるように、飛車から遠いほうへ玉を逃がしておくための囲いです。

将棋は、飛車をどちらに置くかで戦い方が4つに分かれます。どの形になったかで、使う囲いが変わります。下の図で見ていきます。

① 自分が振り飛車・相手が居飛車 → 美濃囲いこの記事の主役

説明

黄色は相手の飛車と自分の玉です。ふたつが盤の反対どうしにあります。相手の攻めがとどくまでに時間がかかるので、そのあいだにこちらから攻められます。これが美濃囲いのいちばん得な形です。

説明

この形になったら、片美濃→本美濃と組み、余裕があれば高美濃・銀冠まで伸ばします。

② 自分が居飛車・相手が振り飛車 → 左美濃左右が逆

説明

今度は逆に、相手の飛車が盤の反対側にいます。だから自分の玉も反対側へ囲います。これが左美濃です。形は美濃囲いを左右ひっくり返しただけで、考え方はまったく同じです。

説明

この形になったら左美濃→居飛車銀冠と組みます。図の相手も美濃囲いに組んでいます。自分の左美濃と相手の美濃が、盤の上と下で向かい合っているのが分かります。

③ おたがいに振り飛車(相振り飛車) → 美濃は向かない注意

説明

おたがいに飛車を振ると、相手の飛車が自分の玉と同じ筋に回ってきます(黄色)。相手の歩がもう目の前まで来ていて、赤い印のところでぶつかると玉の頭が破られます。美濃囲いは横に強く上に弱いので、この形にはいちばん向きません。

説明

相振り飛車では、上に強い金無双や矢倉を使います。美濃で戦うなら銀冠まで伸ばして上を厚くします。

④ おたがいに居飛車(相居飛車) → 美濃系は使わない

説明

おたがい飛車を動かさないので、相手の飛車が自分の玉と同じ側になります。美濃系ではなく、矢倉・雁木・中住まいなどを使います。ただし居飛車銀冠は相居飛車でも使われることがあります。

自分相手使う囲い
振り飛車居飛車本美濃など振り飛車の美濃
居飛車振り飛車左美濃・居飛車銀冠
振り飛車振り飛車美濃は向かない。金無双・矢倉など
居飛車居飛車美濃系は使わない。矢倉・雁木など
説明

同じ対抗形でも、相手が急戦(早い攻め)で来るか、持久戦(じっくり囲う)で来るかで止める場所が変わります。相手が早く攻めてきそうなら片美濃・本美濃で止め、相手もじっくり囲うなら高美濃・銀冠まで伸ばします。

美濃囲いの発展の流れ

説明

美濃囲いは、いちばん軽い片美濃から駒を足していくと、本美濃・高美濃・銀冠へと順に堅くなっていく囲いです。

下のボタンを押すと、駒が1手ずつ動きます。「すすめる」を押していくと、初形から囲いができあがるまでが目で追えます。上の3つのボタンで進む道を切りかえられます。

説明

全体の地図は下のとおりです。枠をタップするとその囲いの説明へ飛びます。

片美濃 本美濃 高美濃 銀冠 木村美濃 ダイヤモンド美濃 金を1枚足す 金を上へ動かす 銀を上へ動かす 銀を前に出す 銀をもう1枚足す
説明

矢印につけたことばは「何が変わるか」を表したもので、1手で進むという意味ではありません。

上に行くほど堅くなるわけではありません。上へ発展させるほど玉の上(頭)には強くなりますが、そのぶん下の段が薄くなり、組み上がるまでの手数も長くなります。途中で止めるのも立派な作戦です。

美濃囲い6種の比較表

説明

美濃系6種を、組む手数でならべたものです。手数は初形から実際に並べ直して数えました。数えたのは盤面図に写っている形を作るのに必要な手だけで、飛車を振る手や、駒の通り道をあけるためだけの手は数えていません。

囲い組む手数いちばんの長所いちばんの弱点
片美濃
4手手数がいちばん短い守りが薄い
本美濃
5手横からの攻めに強い玉の頭が薄い
高美濃
9手
(桂を跳ねない形なら7手)
上と斜めに強くなる下の段が薄くなる
銀冠
12手
(桂を跳ねない形なら10手)
上からの攻めに最強下の段が薄い
木村美濃
9手
(桂を跳ねない形なら7手)
斜めに強く攻めに使える守りが軽い
ダイヤモンド美濃
10手横からの攻めに美濃系で最強攻めが細くなる
9項目の評価基準(100点満点・5点きざみ)

90〜100=全囲いでトップクラス/70〜89=強い/50〜69=ふつう/30〜49=弱め/0〜29=はっきりした弱点。

片美濃(かたみの)振り飛車

説明

片美濃とは、金1枚と銀1枚だけで玉を守る、美濃囲いのいちばん軽い形です。

片美濃のくわしい組み方 もっと見る⇒

本美濃(ほんみの)振り飛車

説明

本美濃とは、金2枚と銀1枚で玉を守る、美濃囲いの基本の形です。

組む手数:5手

本美濃の組み方を1手ずつ見る
片美濃
ここから金を1枚足します
5手目
左の金を寄せて本美濃の完成

やってみよう:本美濃を組む(全5手)

この囲いを使ってCPUと対局する

説明

ただ「美濃囲い」と言えばこの形を指します。たった5手で横からの攻めに非常に強い陣ができるので、振り飛車を指すなら最初に覚える囲いです。

説明

注意・天敵:玉の頭が薄いままです。斜めのラインを使う角の攻めと端攻めが天敵になります。

説明

発展先:金を上へ動かすと高美濃、銀をもう1枚足すとダイヤモンド美濃になります。

高美濃(たかみの)振り飛車

説明

高美濃とは、本美濃から金を前に上げて、上への守りを厚くした形です。

高美濃のくわしい組み方・くずし方 もっと見る⇒

銀冠(ぎんかんむり)振り飛車

説明

銀冠とは、高美濃から銀を前に上げて玉にかぶせた、美濃系でいちばん上に強い形です。

銀冠のくわしい組み方・くずし方 もっと見る⇒

木村美濃(きむらみの)振り飛車

説明

木村美濃とは、片美濃から銀を前に出して、斜めからの攻めに備えた形です。

木村美濃のくわしい組み方・くずし方 もっと見る⇒

ダイヤモンド美濃(だいやもんどみの)振り飛車

説明

ダイヤモンド美濃とは、金2枚と銀2枚の4枚で玉を守る、美濃系でいちばん横に強い形です。

ダイヤモンド美濃のくわしい組み方・くずし方 もっと見る⇒

美濃囲いを実戦で組んでみる

説明

下の盤でコンピュータと1局指して、覚えた手順で囲いを組んでみましょう。強さは、CPU対戦と同じ8級〜六段からえらべます。

説明

思考エンジン:やねうら王(GPLv3) https://github.com/yaneurao/YaneuraOu / WASMビルド:https://github.com/mizar/YaneuraOu.wasm

美濃囲いはどこから攻められるか

玉頭:歩を打ち、銀の応手を見て飛車を使う

説明

玉が浅く、守りの銀の前に歩を打てる形。歩を2枚持ち、飛車の道が守りの金へ通じているときに限る。

歩を銀の前へ打つ。銀が歩を取れば、玉の前へもう一度歩を打ち、玉で取られたら飛車で金を取る。

コビン:歩を捨てて角の道を通し、端から迫る

説明

玉が上がって角の斜めの道に入り、端へ跳ねた桂と伸びた端歩がある形。角の道をふさいでいる歩を先に突き捨てる。

角を出て玉を端へ追い、桂を成って捨てる。桂で取れば歩を進める。桂で受け足しても歩を成って捨て、もう一度歩を打つ。玉で取れば角で香を取る。

端:金が囲いを離れたら、端を空けて玉を送る

説明

守りの金が1枚、囲いから離れた形。端の歩を突き合ってあり、香と角を持ち、竜が相手の背後から金を取れるときに限る。

端の歩を先に捨ててから香で金を追う。金が寄ったら香を走り、空いた隅へ角を捨てて玉を呼び、竜で金を取る。角を合わせて受けられたら銀も取る。金が香を取ったら、角を打って玉を追い、角で金を取る。

美濃囲いのくずし方(そのほかの急所)

金銀の連結:取られる飛車で、先に守りの金をはがす

説明

飛車が逃げられず、角どうしが向かい合っている形。銀を持ち、飛車で守りの金を取る王手があるときに限る。

先に銀を捨て、王手で飛車を切って金をはがしてから角を取る。銀を金で取っても玉で取っても、囲いの連結を崩せる。

囲いごとのくずし方

説明

同じ美濃でも、発展した形は弱点の場所が変わります。前の形で効いた手が効かなくなり、代わりに別の弱点が生まれます。

説明

囲いごとのくずし方:銀冠・木村美濃・高美濃・ダイヤモンド美濃

くずし方クイズ「どれが一番良い?」

説明

本に書いてある美濃崩しの型を、盤で見られるようにしたものです。「次の手」を押すたびに、こちらの手と相手の応手が1手ずつ動き、詰みまで見られます。

盤の向きは、くずし方の図と同じです。相手の美濃は盤の上側(後手・△)、あなたは下側(先手・▲)です。本の図と同じで、関係ない駒は省いてあります。

① コビンをねらう

説明

片美濃の相手。持ち駒は金と桂。「次の手」で詰みまで1手ずつ見られます。

説明

玉の斜め前(コビン)を狙って桂を打ちます。玉が端へ逃げたら金を打って詰み(3手)です。

手順=桂を打つ → 玉が端へ逃げる → 金を打つ

出典:『美濃崩し200』(金子タカシ著・浅川書房)第57問(69ページ)。手順は python-shogi で詰みを確認

美濃囲いを手順どおりに組ませてもらえないときの指し方

説明

美濃囲いは手数が短いぶん、相手が待ってくれることを前提にしていません。組んでいる途中に攻められたときと、相手が定跡から外れてきたときの指し方をまとめます。

説明

① 組む途中に飛車先の歩を交換されそうなとき
守りの金を上げるより先に、角を1つ上げて備えます。出典:日本将棋連盟コラム(美濃囲いに組む際の注意点/はじめての戦法入門 第2回)の手順どおりに並べた局面

説明

② 角を取り合う筋にされそうなとき
飛車を振る前に銀を上げておきます。銀を上げていない形で角を取り合うと桂で取り返すことになり、その桂を狙われて苦しくなります。銀を上げてあれば銀で取り返せるので、形をくずさずにすみます。出典:日本将棋連盟コラム(美濃囲いに組む際の注意点)

説明

相手がこちらの角を取ってきました。「相手の手」で相手の手が動きます。そのあと「次の手」で、こちらの指し方を7手先まで1手ずつ見られます。

説明

銀で取り返します。

手順=銀で角を取り返す → 飛車を成られる → 飛車を寄せる → 歩を打たれる → 角を打つ → 金が寄る → 角を成る

出典:将棋ウォーズ 六段同士の10分切れ負け(2026年6月2日)25手目の局面。手順はやねうら王(水匠ぷちK-P)の読み筋

説明

③ 上へ発展させている途中に仕掛けられたとき
上へ発展させる手(とくに銀を動かす手)は、動かした瞬間だけ守りの金銀がバラバラになり、守る力が大きく落ちます。出典:ウィキペディア「美濃囲い」/ゼロから始める将棋研究所

説明

相手が歩をぶつけて仕掛けてきました。「相手の手」で相手の手が動きます。そのあと「次の手」で、こちらの指し方を7手先まで1手ずつ見られます。

説明

囲いを急がず、金を上げて角と銀の側を守ります。

手順=金を寄せる → 歩を取られる → 銀を寄せる → と金を作られる → 角を成る → 銀で取られる → 銀でと金を取る

出典:将棋ウォーズ 六段同士の10分切れ負け(2026年5月9日)20手目の局面。手順はやねうら王(水匠ぷちK-P)の読み筋

説明

④ 相手が定跡を外して早く攻めてきたとき
深い形をねらうのをやめて、少ない手数で組める片美濃・本美濃で止めます。片美濃は4手、本美濃は5手で組めるので、急な攻めにもっとも間に合います。守りを1枚減らしてでも早く形を作るほうが、途中で攻められるより安全です。

説明

⑤ 相手が端をねらってきたとき/斜めからねらってきたとき
端をねらわれたら、上へ発展させる手をいったん止めて端に手を戻します(とくに桂を跳ねると端は弱くなります)。斜めからねらわれたら、逆に上へ発展させて斜めをふさぎます。高美濃・木村美濃はこの形になると斜めに強くなります。出典:ウィキペディア「美濃囲い」(桂を跳ねると端がさらに弱くなる)

説明

⑥ 端の歩を1つ突いておく
攻められる前に、玉の側の端の歩を1つ突いておくと玉の逃げ道が広がります。日本将棋連盟のコラムでも「最後の端歩も忘れないでください」と書かれている基本の一手です。組み方の盤面図は、端の歩を突いていない形を載せています(突くかどうかは自由です)。くずし方の図は、相手が端の歩を突いた形で説明しています。出典:日本将棋連盟コラム(はじめての戦法入門 第2回)/ウィキペディア「美濃囲い」(玉側の端歩を突くかどうかは任意)

美濃を組む途中で相手が動いてきたとき

説明

美濃を組んでいる途中に相手が動いてきたとき、囲いを続けるか、先に受けるか。将棋ウォーズの実戦(1級〜初段)から、その場面を取りました。「相手の手」を押すと相手の手が動き、「次の手」でこちらの指し方を7手先まで1手ずつ見られます。

① 銀を攻めに出されたところ

説明

美濃を組む途中(玉はまだ囲いに入る前)。相手が銀を攻めに出してきました。「相手の手」で相手の手が動き、「次の手」でこちらの指し方を7手先まで見られます。

説明

銀が近づいてきても、まだ攻めは間に合いません。囲いを続けて玉を端側へ寄せ、銀の隣へ入ります。実戦で指された銀をぶつける手より400点以上よい手です。

手順=玉を寄せる → 角が引く → 歩を突く → 角が出る → 金を上げる → 玉が寄る → 玉を囲いへ入れる

出典:将棋ウォーズ 1級同士の10分切れ負け(2026年7月16日)24手目。手順はやねうら王(水匠ぷちK-P)の読み筋

② 歩をぶつけられたところ

説明

美濃を組む途中(玉は囲いに入り、まだ銀が上がっていません)。相手が歩をぶつけてきました。「相手の手」で相手の手が動き、「次の手」でこちらの指し方を7手先まで見られます。

説明

こちらは囲いを続けず、銀を上げて歩を取らせません。歩を取り込まれる前に受けるのが先です。実戦で指された角を出す手より600点以上よい手です。

手順=銀を上げる → 銀が上がる → 歩を突く → 歩を取られる → 銀で取り返す → 金が寄る → 桂を跳ねる

出典:将棋ウォーズ 初段同士の10分切れ負け(2026年7月7日)16手目。手順はやねうら王(水匠ぷちK-P)の読み筋

守り方クイズ「その前に打つ受けはどれ?」

説明

将棋ウォーズの六段同士の実戦から取った局面です。「相手の手」を押すと、相手が打ち込んだり駒を成ったりする手が盤で動きます。そのあと「次の手」を押すたびに、受けの手と相手の応手が1手ずつ動き、7手先まで見られます。

この盤は、組み方の図と同じ向きです。あなたの美濃は盤の下側(先手・▲)、相手は上側(後手・△)です。くずし方の図とは盤の上下が逆になります。
手順は やねうら王(水匠ぷちK-P)の読み筋です。

① 金の前へ歩を垂らされたところ

説明

「相手の手」で相手の手が動きます。そのあと「次の手」で、受けの手順を7手先まで1手ずつ見られます。

説明

歩を取らずに、下段の金を玉の側へ寄ります。

手順=金を玉側へ寄せる → 金が前へ動く → 竜を回る → 金が戻る → 竜を回る → 角が引く → 角を成って取る

出典:将棋ウォーズ 六段同士の10分切れ負け(2026年3月30日)64手目の局面。手順はやねうら王(水匠ぷちK-P)の読み筋

② 金の斜め前へ銀を打ち込まれたところ

説明

「相手の手」で相手の手が動きます。そのあと「次の手」で、受けの手順を7手先まで1手ずつ見られます。

説明

金の前に桂を打って合駒にします(歩でも可)。

手順=桂を合駒に打つ → 金が前へ動く → 桂を跳ねる → 銀で取られる → 角を成る → 玉が横へ逃げる → 銀を打つ

出典:将棋ウォーズ 六段同士の10分切れ負け(2026年5月6日)106手目の局面。手順はやねうら王(水匠ぷちK-P)の読み筋

③ 桂を跳ねた直後に、と金を作られたところ

説明

「相手の手」で相手の手が動きます。そのあと「次の手」で、受けの手順を7手先まで1手ずつ見られます。

説明

と金を銀で取り、△同桂成には▲同玉でしのぎます。

手順=銀でと金を取る → 桂が成って取る → 玉で取り返す → 銀を打たれる → 玉を逃げる → 飛車を打たれる → 桂を合駒に打つ

出典:将棋ウォーズ 六段同士の10分切れ負け(2026年5月12日)98手目の局面。手順はやねうら王(水匠ぷちK-P)の読み筋

④ 金の前へ銀を打ち込まれたところ

説明

「相手の手」で相手の手が動きます。そのあと「次の手」で、受けの手順を7手先まで1手ずつ見られます。

説明

銀を金で取ります。角で取り返されたら、玉と金の間へ銀を打って受けます。

手順=金で銀を取る → 角が成って取る → 銀を受けに打つ → 銀を打たれる → 金を打つ → 馬が銀を取る → 玉で馬を取る

出典:将棋ウォーズ 六段同士の10分切れ負け(2026年5月22日)63手目の局面。手順はやねうら王(水匠ぷちK-P)の読み筋

⑤ 玉頭に歩を打たれたところ

説明

「相手の手」で相手の手が動きます。そのあと「次の手」で、受けの手順を7手先まで1手ずつ見られます。

説明

玉頭の歩を金で取ります。

手順=金で玉頭の歩を取る → 金が寄る → 金で取る → 銀で取られる → 馬を回る → 銀が引く → 玉を逃げる

出典:将棋ウォーズ 六段同士の10分切れ負け(2026年5月25日)98手目の局面。手順はやねうら王(水匠ぷちK-P)の読み筋

⑥ 端に香を打ち合わされたところ

説明

「相手の手」で相手の手が動きます。そのあと「次の手」で、受けの手順を7手先まで1手ずつ見られます。

説明

香を取らずに、香の下へ歩を打って受けます。

手順=香の下へ歩を打つ → 香が走る → 歩で香を取る → 歩を打たれる → 角を打つ → と金を作られる → 桂でと金を取る

出典:将棋ウォーズ 六段同士の10分切れ負け(2026年6月5日)75手目の局面。手順はやねうら王(水匠ぷちK-P)の読み筋

⑦ 端に香を打たれたところ

説明

「相手の手」で相手の手が動きます。そのあと「次の手」で、受けの手順を7手先まで1手ずつ見られます。

説明

香で取ります。△同桂成には▲同玉。

手順=香で取る → 桂が成って取る → 玉で取り返す → 香が成る → 銀で取る → 香を打たれる → 歩を合駒に打つ

出典:将棋ウォーズ 六段同士の10分切れ負け(2026年5月21日)110手目の局面。手順はやねうら王(水匠ぷちK-P)の読み筋

⑧ 金の斜め前へ銀を打ち込まれたところ(金が2枚ある形)

説明

「相手の手」で相手の手が動きます。そのあと「次の手」で、受けの手順を7手先まで1手ずつ見られます。

説明

銀を金で取ります。

手順=金で銀を取る → 角が成る → 銀で馬を取る → 飛車が成って取る → 金を受けに打つ → 竜が金を取る → 角を打つ

出典:将棋ウォーズ 六段同士の10分切れ負け(2026年5月22日)84手目の局面。手順はやねうら王(水匠ぷちK-P)の読み筋

居飛車の美濃(左美濃・居飛車銀冠)

説明

美濃囲いは振り飛車だけのものではありません。自分が居飛車で、相手が振り飛車のときは、美濃囲いを左右ひっくり返した形を使います。これが左美濃です。玉のいる側が逆になるだけで、考え方は同じです。

左美濃(ひだりみの)居飛車

説明

左美濃とは、居飛車が振り飛車と戦うときに使う、美濃囲いを左右ひっくり返した形です。

左美濃のくわしい組み方 もっと見る⇒

居飛車銀冠(いびしゃぎんかんむり)居飛車

説明

居飛車銀冠とは、左美濃から銀を前に上げて玉にかぶせた、居飛車の堅い形です。

居飛車銀冠のくわしい組み方 もっと見る⇒

実戦で学ぶ美濃崩しと二重美濃

実戦で学ぶ美濃崩しと二重美濃①: 飛車を取り返す駒で、下の2段が金銀金銀になるかを確かめる

説明

図は実戦(将棋放浪記「将棋界でもレア!『二重美濃囲い』の正体と使い方を解説」)の、外側の飛車を銀で取り返した場面の配置です。下側が美濃の側です。

説明

相手の成香に外側の飛車を取られたところで、金ではなく銀を引いて取り返しました。黄色の玉の外側に、銀・金・銀・金が下の2段へ二重に並んでいます。これが二重美濃です。金で取り返していたらこの形にはなりません。この実戦は、この形で相手の攻めを受け止め、最後は銀を打ち込んで詰めろで縛り、美濃の側(先手)の勝ちになりました。取り返す駒は、取り返したあとの囲いの形を見てから選びます。

実戦で学ぶ美濃崩しと二重美濃②: 端の歩を突き合ってあるか、玉の逃げ道があるかを確かめる

説明

図は同じ実戦の同じ場面を、端が見えるところまで広げたものです。

説明

二重美濃は横からの攻めにとても強い形です。黄色の端歩を突き合ってあると、終盤に横から攻められたとき、黄色の玉が端を通って上へ逃げ出す出口ができます。赤い印は空きマスで、相手の端歩がここへ伸びてきます。これは別の場面の話ですが、この将棋の解説者は、端に来られても取らせてから受ければ大したことはない、と判断していました。

実戦で学ぶ美濃崩しと二重美濃③: 外側の銀が玉のななめ前に利いているかを確かめる

説明

図は別の実戦(将棋放浪記「恐ろしいほど勝てる『美濃崩し』がマジでヤバかった」)の82手目の配置を、美濃の側が手前になるよう反転したものです。

説明

黄色の外側の銀がいる美濃は、横からの攻めにとても強い形です。ただし、その銀は黄色の玉のななめ前には利いていません(そこに利く守りの駒は玉と玉の隣の銀と桂だけです)。そこで崩す側は、先に黄色の角を出して赤い印を通るラインを玉のななめ前に向け、そのうえで飛車を黄色の位置へ回しました。横がかたい美濃を崩すときは、銀が利いていないマスを先に数えます。

実戦で学ぶ美濃崩しと二重美濃④: 玉のななめ前の一点に、攻め駒が何枚利いているかを数える

説明

図は同じ実戦の同じ82手目の配置を、美濃の側が手前になるよう反転したものです。

説明

黄色の飛車・桂・角は、どれも玉のななめ前に利いています(角は赤い印を通っています)。玉のななめ前という急所に3枚の利きが集まったので、飛車を回る普通の手がそのまま詰めろ(次に詰ますぞ、という手)になりました。飛車を成って捨て、銀に取らせてから桂を打ち、玉が寄ったら金を捨てて角を成る筋で詰みです(相手の受け方は他にもあります)。実戦は相手が受けたあと、この筋で寄せられて美濃の側が投了しました。

美濃囲いのよくある質問

美濃囲いには何種類ありますか?

このページでは、振り飛車で使う6種類(片美濃・本美濃・高美濃・銀冠・木村美濃・ダイヤモンド美濃)と、居飛車で使う2種類(左美濃・居飛車銀冠)を紹介しています。ふつう「美濃囲い」とだけ言うときは本美濃を指します。

美濃囲いはどんな相手のときに使いますか?

自分が飛車を左に振り、相手が飛車をそのまま右に置いて攻めてくるとき(対抗形)に使います。相手の攻めが来る側と反対に玉を置くのがねらいです。反対に、自分が居飛車で相手が振り飛車のときは左美濃を使います。

初心者はどの美濃囲いから覚えればいいですか?

片美濃から始めて、金を1枚足した本美濃までを覚えるのがおすすめです。組む手が少なく、横からの攻めに強いからです。日本将棋連盟のコラムでも、初級者がまず覚える囲いとして美濃囲いが紹介されています。

美濃囲いの弱点はどこですか?

本美濃では、玉頭、角の斜めの道(コビン)、端が狙われやすい場所です。金銀が離れたり、角の道が通ったりする条件も確かめます。高美濃・銀冠・左美濃では駒の配置が変わるため、同じ攻めがそのまま効くとは限りません。

銀冠と美濃囲いは何が違いますか?

銀冠は美濃囲いから金と銀を上へ発展させた形です。玉の上を守る駒が増える一方、下の段のつながりと組む途中の隙には注意が必要です。端歩や桂の位置、相手の攻め駒も合わせて確かめます。

左美濃と美濃囲いは同じものですか?

別の囲いです。美濃囲いは振り飛車が使う守りで、左美濃は居飛車が使う守り(主に対振り飛車。矢倉戦や相居飛車でも使われます)です。玉のいる側が左右で逆になります。

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