目次
ページトップ木村美濃の組み方組み途中に急戦で攻められたら後手番で指すとき組んだ後の攻め方狙われやすい場所と守り方木村美濃を崩す手筋実戦で流れを確認するよくある質問

木村美濃の組み方と弱点・崩し方

公開日:2026年8月19日|最終更新:2026年10月1日

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十四世名人の木村義雄が、香を落とした将棋で上手を持ったときに好んで使い、よく勝ったことから付いた名前です。

木村美濃は、片美濃から銀と金を一つずつ上げるだけで、中央と上に厚みを作れる囲いです。守りは金と銀の二枚と軽いので、中飛車や角を交換した振り飛車で、全体の釣り合いを取りたいときに使います。

メリット

  • 中央に強い:銀が中央を守り、中飛車とよく合う。
  • 桂を攻めに使える:歩を突いて桂を跳ねれば、守りの桂が攻めに加わる。

デメリット

  • 玉が薄い:守りは金と銀の二枚だけで、本美濃や穴熊より薄い。
  • 端と下の段が弱い:端攻めや、下の段に飛車を打たれる攻めに弱い。
  • 要の金の後ろに死角:金の斜め後ろの升を守る駒が無く、駒を打ち込まれやすい。

使いどころ:中飛車や角を交換した振り飛車で、手数をかけずに全体の釣り合いを取りたいとき。

組む手数:9手(桂を跳ねない形なら7手)

木村美濃の組み方

最短8手の組み方

飛車を振って玉を寄せ、銀を上げて片美濃にする。銀の斜め前の歩を突いて銀を上げ、空いた升に金を上げれば完成。

型の違いと選び方

木村美濃を使う場面

自分相手木村美濃
振り飛車居飛車使う。中飛車や角を交換した振り飛車で、全体の釣り合いを取りたい時に組みます。中央に厚く、急戦にも持久戦にも組めます。
振り飛車振り飛車相手を見て使う。相振りでも、向かい飛車から組む例があります。中央を厚くしたい時の形です。
居飛車振り飛車形を変えて使う。居飛車は左右反対の形に組む例があり、玉を左美濃と同じ側に囲います。
居飛車居飛車主に使わない。振り飛車のための囲いで、今は中飛車で組むことが多い形です。

やってみよう:木村美濃を組む(全9手)

角を交換した向かい飛車は、木村美濃に組む

銀を上げて金を寄せ、歩を突いて桂を跳ね、上に厚く組む。

組み途中に急戦で攻められたら

中央の歩を突かれたら、銀を上げて受ける

中央の歩を突かれたら、銀を斜め前に上げて受ける。歩を取られたら角で取り返し、角を換えて銀で取る。

後手番で指すとき

角を打って飛車を取り合い、竜と馬と金で詰ませた対局

木村美濃に組んだ後、角を打って飛車を取り合う。打ち込んだ飛車を竜にし、竜と馬と金で王手をして玉を詰ませる。

組んだ後の攻め方

桂を跳ねて攻めてきたら、中央の銀を上げて桂を狙う

相手が桂を跳ね、飛車先の歩を換えてきたら、中央の銀を上げて桂を狙う。飛車が横に来たら、桂を跳ねて飛車を狭くする。

相手の歩が玉の近くまで伸びてきたら、歩を当てて押し返す

相手の歩が玉の近くまで伸びてきたら、その歩に自分の歩を当てて押し返す。歩で取られたら、銀で取り返して前に出る。

狙われやすい場所と守り方

端攻めを狙われたら、歩で備える

端を狙われたら、歩を突いて備え、端の歩を交換されたら歩を打って受ける。

木村美濃を崩す手筋

端攻め:底歩を打たれる前に、香の頭に歩をたたく

端の歩を突き捨てたら、底歩で受けられる前に香の頭に歩をたたく。香が上がれば空いた升に銀を打ち、玉で取られたら香と飛車で攻める。

端攻め:香を足し、歩で受けられても取り切って歩で迫る

端に成香が入っていたら、香を足して重ねる。歩で受けられたら香で取り、桂で取り返されたら歩を突いて迫る。

端攻め:端の歩を突き捨てて垂らし、銀と香で端を破る

反撃を狙われても、端の歩を突き捨てて歩を垂らす。銀を出て端の歩を成り捨て、香を打って成り込めば守りが崩れる。

中央に飛車がいる木村美濃には、金と飛車の間に角を打つ

飛車が中央にいる木村美濃は、金と飛車の両方に当たる升が空く。そこへ角を打ち、辛抱されたら横の歩を取って竜を作る。

守りの銀が邪魔なら、歩で動かしてから金を打つ

要の金を攻めたいのに銀が守っていたら、銀の頭の歩に歩をぶつけ、歩をたたいて銀をどかす。空いた所に金を打ち込む。

玉頭攻め:歩の突き捨てとたたきで、金を上げさせる

位を取った筋の歩を突き捨て、歩をたたいて金を上げさせる。空いた所へ竜を回せば守りの銀が助からず、玉が逃げたら端から攻める。

伸びすぎた歩を攻めの桂で取り、守りの桂と交換する

相手の歩が伸びすぎたら、攻めの桂を跳ねて歩を取り、守りの桂と交換する。歩を突いて桂に当て、飛車を回して攻めを続ける。

実戦で流れを確認する

中央で銀を交換し、駒を打って王手を続けて勝った対局

木村美濃に組んだ後、中央で銀を何度も交換して受け止める。桂と銀と角を打って王手を続け、相手が投了する。

と金と竜で攻めながら組み、王手を続けて詰ませた対局

と金と竜で攻めながら、銀を上げて木村美濃に組む。打った銀を成り込み、桂と角を打って王手を続け、竜で玉を詰ませる。

関連する囲い

片美濃

よくある質問

木村美濃は何手で組めますか?

飛車を振ってから7手、はじめから数えると8手で組めます。 → 組み方(8手)

木村美濃と片美濃はどう違いますか?

片美濃から銀を斜め前へ上げ、空いた升に金を上げた形で、中央と上が厚くなります。 → 型の違い

木村美濃はどんな相手に組みますか?

中飛車や角を交換した振り飛車で、居飛車の急戦にも持久戦にも組みます。 → 木村美濃を使う場面

木村美濃の弱点はどこですか?

守りが金と銀の二枚と薄く、端と下の段、要の金の斜め後ろの死角を狙われやすい形です。 → 狙われやすい場所と守り方

木村美濃はどう崩しますか?

端に歩や香を打つ端攻めのほか、要の金の死角に駒を打ったり、守りの銀を歩で動かしたりします。 → 崩す手筋

木村美濃では桂を跳ねたほうがいいですか?

跳ねると上が厚くなり桂を攻めに使えますが、桂の頭を守るのが銀一枚だけになります。 → 型の違い

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