公開日:2026年11月4日|最終更新:2026年11月4日
| 形 | 反則か |
|---|---|
| 王手をかけられているのに、ほかの手を指す | 王手放置(反則) |
| 相手の駒の利きへ、自分から玉を動かす | 反則(王手放置と同じ扱い) |
| 玉と相手の飛・角・香の間にいる自分の駒を、筋の外へ動かす | 反則(自分の玉に王手が通る) |
| 王手を防がずに、王手で返す | 王手放置(反則) |
| 相手の玉の隣へ、自分の玉を動かす | 反則(相手の玉の利きに入る) |
| 玉を、相手の利きがないマスへ逃がす | 反則ではない(防ぎ方1) |
| 王手をかけている駒を取る | 反則ではない(防ぎ方2) |
| 王手の駒と玉の間に駒を入れる(合駒) | 反則ではない(防ぎ方3。飛・角・香が離れた所から王手をかけた時) |
| 王手を防ぎながら、相手の玉に王手をかける(逆王手) | 反則ではない |
| 見つかった場面 | どうなるか |
|---|---|
| 指した直後に指摘された | 王手放置の手を指した時点で反則負け。 |
| 気づかずに進み、終局する前に見つかった | 王手放置の手のところまで戻して、反則負けが決まる。 |
| 終局のあとに分かった | 原則として、王手放置をした側の負けになる。 |
| 終局のあとに分かった(主催者が投了を優先すると決めている場合) | 終局したときの勝ち負けがそのまま残る。 |
| 次の対局が始まったあとに分かった | 終局したときの勝ち負けがそのまま残る。 |
| 王手放置かどうか、対局者の間で決まらない | 立会人または大会責任者が判断する。 |
| 公式棋戦 | 対局している2人以外の第三者も、王手放置を指摘できる。 |
Q1. 黄色のマスへ、銀を動かせますか。
正解は「王手放置になるので動かせない」。銀が香の筋の外へ動くと、香の利きが玉まで届いてしまうので、反則です。
Q2. 黄色のマスへ、玉を動かせますか。
正解は「相手の桂が利いているので動かせない」。相手の駒の利きへ自分から玉を動かすと、反則になります。
Q3. 王手をかけられています。黄色のマスに、持ち駒の金を打てますか。
正解は「打てる」。飛車と玉の間に金を打つと、王手を防げます(合駒)。王手放置ではありません。
Q4. 王手放置に気づかないまま対局が進み、終局する前に見つかりました。どうなりますか。
正解は「王手放置をした側の反則負け」。王手放置の手のところまで戻して、反則負けが決まります。
Q5. 王手をかけた時に「王手」と言わないと、どうなりますか。
正解は「反則ではない」。王手と声に出す決まりはありません。言わなくても王手は王手です。
王手をかけられているのに、王手を防がない手を指す反則です。日本将棋連盟の対局規則 第10条1項に、反則の1つとして書かれています。王手放置の手を指した時点で反則負けです。
対局規則では、詰みは、次にどう指しても玉が取られるのを防げない状態と決められていて、対局は詰みや投了で終わります。王手を防がないと、詰んでいなくても次に玉を取られる形になります。事典や解説の記事では、王手は必ず防がなければならない手で、勝ち負けは玉を取る前の詰みで決めるためだと説明されています。
反則です。対局規則 第10条1項では、王手放置と同じ号に、相手の駒の利きへ自分から玉を動かす手が書かれています。動かした時点で反則負けです。
反則です。相手の玉の隣のマスには相手の玉が利いているので、相手の駒の利きへ自分から玉を動かしたことになります。
反則です。玉と相手の飛・角・香の間にいる自分の駒を筋の外へ動かすと、玉に王手が通ります。王手放置と同じく反則負けです。筋の上で動かす手なら、王手は通らないので反則ではありません。
自分の玉への王手を防いでいなければ、王手放置で反則です。王手を防ぎながら相手の玉にも王手をかける手は「逆王手」といい、反則ではありません。
反則ではありません。日本将棋連盟は、王手と声に出す決まりは無いと説明しています。言わなくても王手は王手で、相手が防がなければ王手放置の反則になります。
王手放置の手を指した時点で反則負けです。おたがいが気づかずに指し進めても、終局する前に見つかれば、王手放置の手のところまで戻して反則負けが決まります。
原則として、王手放置をした側の負けです。ただし、主催者が投了を優先すると決めている場合と、次の対局が始まったあとに分かった場合は、終局したときの勝ち負けがそのまま残ります。
取る必要はありません。王手放置の手を指した時点で、相手の反則負けが決まります。王手放置かどうか対局者の間で決まらない時は、立会人または大会責任者に判断してもらえます。
あります。例えば、2015年3月21日の将棋電王戦FINAL 第2局(永瀬拓矢六段 対 将棋ソフトのSelene)では、永瀬六段の角を成らない王手をソフトが認識できず、王手を防がない手を指して、王手放置の反則負けになりました(段位は当時)。
指す前に、自分の玉に向いている相手の飛・角・香と、桂の利きを確かめることです。遠くからの王手・玉を動かす先の利き・玉の前の駒を動かすと通る筋は、とくに見落としやすい形です。
詰みは、どう指しても玉が取られるのを防げない状態で、詰まされた側の負けです。王手放置は、防げる王手を防がずに指す反則です。王手を防ぐ手が1つも無ければ詰みで、その時点で対局は終わります。