目次
ページトップ振り飛車穴熊の組み方後手番で指すとき組んだ後の攻め方狙われやすい場所と守り方振り飛車穴熊を崩す手筋実戦で流れを確認するよくある質問

振り飛車穴熊の組み方と弱点・崩し方

公開日:2026年8月16日|最終更新:2026年10月1日

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香を上げて玉を隅にもぐらせる様子を、熊が穴にこもる姿に見立てた名前とされます。

振り飛車穴熊は、飛車を振ってから玉を隅にもぐらせて金銀でふたをするぶん組む手は多くなりますが、王手のかかりにくい堅さで攻め合える囲いです。だから、相手が居飛車で持久戦にしてきたときや、居飛車穴熊と堅さを張り合いたいときに組みます。

メリット

  • 王手がかかりにくい:玉が隅で金銀に囲まれ、駒を渡しても詰まされにくい。
  • 戦いの場から遠い:玉が戦いの起こる所から離れていて、流れ弾を受けにくい。

デメリット

  • 組み上がるまでが長い:組み上がるまで金銀が離れていて、途中で攻められると苦しい。
  • 端と玉の頭が急所:駒が隅に偏るので、端や玉の頭を攻められやすい。
  • 逃げ道が無い:玉が隅にいるので、囲いを崩されると逃げられない。

使いどころ:相手が居飛車で、互いにじっくり囲い合う持久戦になったとき。

陣営:振り飛車/系統:穴熊系/組む手数:10手

9項目の評価基準(100点満点・5点きざみ)
  • 横の耐久力:横からの攻め(飛車)にどれだけ耐えるか
  • 斜めの耐久力:斜めのラインを使う攻め(角)にどれだけ耐えるか
  • 上部の耐久力:玉の頭(上)からの攻めにどれだけ耐えるか
  • 端の耐久力:端からの攻めにどれだけ耐えるか
  • 玉の広さ:玉の逃げ道がどれだけ多いか
  • 玉の遠さ:玉が戦いの場からどれだけ離れているか
  • 囲いやすさ:少ない手数で、迷わず組めるか
  • 陣形バランス:守りに駒を使いすぎず、攻めに回す駒が残るか
  • 進展性:そこから別の形へどれだけ発展できるか

90〜100=全囲いでトップクラス/70〜89=強い/50〜69=ふつう/30〜49=弱め/0〜29=はっきりした弱点。

振り飛車穴熊の組み方

最短11手の組み方

飛車を振ってから玉を隅まで運び、香を上げて玉を入れる。銀でふたをして、左右の金を寄せれば完成。

型の違いと選び方

振り飛車穴熊を使う場面

自分相手振り飛車穴熊
振り飛車居飛車使う。四間飛車・三間飛車などから組みます。相手が居飛車穴熊で固めてきても、隅に潜って堅さで張り合えます。
振り飛車振り飛車形を変えて使う。相振り飛車では上から攻められるので、三間飛車などから金を横に並べた型で組みます。端攻めには気をつけます。
居飛車振り飛車主に使わない。飛車を振った側が組む囲いです。居飛車の側が組む穴熊は居飛車穴熊です。
居飛車居飛車主に使わない。飛車を振った側が組む囲いです。居飛車同士の囲いは囲い一覧から選べます。

後手番で指すとき

相振りで歩を桂で狙われたら、銀で支えて端から攻める

相振りの組み途中に、伸ばした歩を桂で狙われた場面。銀を上げて歩を支え、端の歩をぶつけて銀と香で攻める。

飛車を回して歩を伸ばし、と金を作って勝った対局

穴熊に組んだ後、相手の飛車が横から歩を狙ってきたら、飛車を回して歩を伸ばす。と金を作って飛車を換え、飛車を打ち込むと相手が投了する。

組んだ後の攻め方

相手が銀を寄せた瞬間に、飛車を横と縦に動かして成り込む

相手が銀を寄せた瞬間、飛車を一つ横に寄る。飛車で受けられたら縦に一つ浮き、二つの筋のどちらかで成り込む。

王手がかからない形なら、駒を捨てて一気に寄せる

自分の玉が王手にならない形なら、駒を惜しまず渡して相手の玉を呼び、銀を打って受けをなくす。金を打つと逃げられる。

有利な相穴熊では、銀を打って香を取りにいき差を広げる

有利な相穴熊では、銀を打ち足して香を取りに行く。

飛車を回されて桂を狙われたら、角を打って支えと金を作る

相手が飛車を回して桂を狙ってきたら、角を打って桂を支える。歩を突いて桂を捨て、もう一度歩を進めてと金を作る。

中央の歩を突き捨て、端の香で一歩を得て中央に打つ

中央の歩を先に突き捨ててから、飛車を中央に回す。端の香で歩を取って一歩を手に入れ、中央に歩を打つ。

銀を中央へ上がる前に、歩を突き捨てて道を作る

相手の銀が出てきたら、銀を中央へ上がる前に隣の筋の歩を突き捨てて換えておく。単に上がると、歩で追われる。

相手が歩を進めてかわしたら、飛車を寄って歩を取り、歩を打って銀を前に出し、飛車を取らせても金を取って成り込む。

狙われやすい場所と守り方

駒得なら、攻め急がずに金を打って守りを固める

駒得していて相手の玉を寄せにくいときは、持駒の金を打って金を四枚並べる。

角が出てきて角成りを狙われたら、こちらも角を出て受ける

相手の角が出てきて角成りを狙われたら、こちらも角を出る。馬を作られたら、桂を跳ねてから歩を打つ。

飛車と中央を狙う角を打たれたら、受けてから角を取る

飛車と中央を狙う角を打たれたら、まず角の成りを防ぐ。銀を引いて角の逃げ道をふさぎ、角が銀を取ったら飛車で取る。

金の前に歩を垂らされたら、底に歩を打って受ける

金の前に歩を垂らされたら、取らずに底へ歩を打つ。竜で取られたら金を引き、もう一度歩を打って受ける。

振り飛車穴熊を崩す手筋

端攻め:端の歩を突き捨てて歩を打ち、取り方で攻めを変える

端の歩を突き捨て、端に歩を打つ。香で取れば桂を跳ね、桂で取れば香を走り、銀で取れば桂を跳ねてからもう一度歩を打つ。

と金攻め:と金を残したまま、守りの金と換える

と金ですぐ金を取らず、別の駒で守りの金と換える。取った後もと金が盤に残って攻めが続く。

金二枚が利く所に歩を垂らし、どちらで取っても崩す

金二枚が利いている所に歩を垂らす。横の金で取れば飛車を切って金をはがし、下の金で取れば飛車が成り込む。

継ぎ歩:玉の頭に歩を継いで、拠点の歩を残す

玉の頭の歩を突き捨て、取られたらもう一度歩を継ぐ。それも取られたら歩を打ち、玉の頭に歩を残す。

角を切って守りの金を取り、金を打って張り付く

守りの金を角と交換して手にし、金を打って張り付く。角で受けられても金で取り、銀で取られたら金を打ち込む。

玉の頭に歩で拠点を作り、端の歩を成り込んで崩す

玉の頭の歩を突き捨てて銀を出し、歩で拠点を作る。相手の角と換えて駒を補い、最後は端の歩を成り込んで穴熊を崩す。

相穴熊では飛車先と隣の歩を突き捨て、角をぶつける

飛車先の歩と隣の筋の歩を先に捨ててから、角をぶつける。角を換えた後に角を打ち、飛車が走れれば攻めが続く。

終盤は、相手が打ちたい所に歩を打って穴熊に迫る

相手が香を打ちたい所に先に歩を打ち、穴熊に迫る。最後は玉の斜め前に歩を打ち、竜を切ってから銀と金を打って寄せ切る。

実戦で流れを確認する

竜と馬を作り、玉の頭に駒を打ち重ねて勝った対局

飛車を打ち込んで竜を作り、角を成って馬を作る。最後は相手の玉の頭に歩・桂・香を打ち重ね、角を成り込んで相手が投了する。

玉の頭を香と桂で攻め、逃げた玉を追って勝った対局

飛車を打ち込んで竜を作り、香と桂で相手の玉の頭を攻める。上へ逃げ出した玉を竜と金銀で追い、最後は銀で取って相手が投了する。

関連する囲いと戦法

片美濃・本美濃・松尾流穴熊・ビッグ4・金無双・金矢倉・中飛車

よくある質問

振り飛車穴熊は何手で組めますか?

はじめから数えると11手で、飛車を振った後からは10手です。 → 組み方(11手)

振り飛車穴熊の弱点はどこですか?

駒が隅に偏るので端や玉の頭を攻められやすく、組み終えるまでの手が多いことです。 → 崩す手筋

美濃囲いとどちらが堅いですか?

王手がかかりにくい穴熊のほうが堅いですが、組み終えるまでの手数は多くかかります。 → 王手がかからない形の寄せ

振り飛車穴熊はどう崩しますか?

端の歩を突き捨てて歩を打つ端攻めと、歩を垂らしてと金で守りの金をはがす攻めが基本です。 → 端攻めの例

相振り飛車でも組めますか?

組めますが、上から攻められるので、金を横に並べた型がよく指されます。 → 型の違い

居飛車穴熊とどこが違いますか?

飛車を振った側が組む穴熊で、居飛車の側が反対の隅に組むと居飛車穴熊です。 → 振り飛車穴熊を使う場面

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