公開日:2026年8月16日|最終更新:2026年9月30日
嬉野流は、初手に左の銀を斜め前へ上がり、角道を開けずに組む居飛車の奇襲戦法です。定跡に無い形で力戦に誘い、相手が囲い終える前に銀を前へ出して攻めるので、しっかり組まれた後の戦いは苦手です。
使いどころ:相手の定跡を外し、組まれる前の速攻で主導権を取りたいとき。
嬉野流は、意外性85が筋違い角と並んで24戦法で2番目に高く、仕掛けの速さ80も上位の戦法です。
意外性85が高いのは、初手から相手の知っている形にならないからです。相手は自分の定跡を1手目から使えません。
玉を囲わないぶん、攻めの駒を早く前へ出せます。破壊力70は真ん中あたりです。
対急戦耐性60が真ん中あたりなのは、玉が薄いかわりに、金と歩で飛車先を受ける形が用意されているからです。奇襲としては長い将棋にも耐えます。
覚えやすさ55と持久力55はやや低めです。手順自体は短いのですが、相手の出方ごとに銀の進め方を変える判断が要ります。
初手で左の銀を斜め前へ上がり、中央の歩を突いてその銀をもう一つ前へ出す。飛車先を受ける金を上げ、飛車の前の歩を一つ突く。
角を引いた形で飛車先の歩を換えられたら、元の所より低い所へ歩を打つ。元の所に打つと、中央の歩を突いた後に飛車先の歩を合わされる。
菊水矢倉へ急ぐ相手が飛車の前の歩をそのままにしているなら、受けの手を指さずに銀を前へ出す。囲いが仕上がる前に歩を突いて仕掛ける。
銀を前へ出して飛車の前の歩を突き捨て、角で歩を取る。銀と角を成り込んで駒を取り、桂で飛車を取って竜を作り、最後は玉を詰ます。
角を引いた形から左の銀を斜めに出し、銀の前の歩を突き捨てて銀を進める。飛車先の歩も突いて銀を換え、飛車で横の歩を取る。
相手が玉を寄らないうちに飛車先の歩で銀を換えたら、角で取り返す手が王手になる。玉を寄られていたら、飛車で取り返す。
角道を通した形で銀を換えたら、飛車を引かずに、金に守られた歩を取って飛車を切る。陣形が低いので、相手に飛車を持たれても打ち込まれにくい。
角をぶつけられても角は取らずに銀を打ち込み、相手の金と角を奪いに行く。
雁木や右玉を目指す相手には、組まれる前に動く。相手の銀が上がって飛車の横の道が止まったら、歩を捨てて銀を前へ出す。
菊水矢倉の相手が中央の歩を突いたら、銀を進めて角道を開ける。角を出られ、歩を垂らされても、銀を捨てて攻め合う。
棒銀を受け止めたら、飛車先の歩を換えて角を引き、飛車を浮く。相手の飛車先に歩を打って、浮いた飛車で逆襲する。
石田流の相手が銀で歩を支えに来たら、飛車の前の歩をぶつけて捨てる。角や飛車で取れば銀で両方を狙い、歩で取れば銀を前へ進める。
向かい飛車の形で相手が銀を前へ出してきたら、先に端の歩を捨て、次に飛車の前の歩をぶつける。銀を端へ出し、最後は銀を捨てて成り込む。
角道を通して銀を出た後に角で飛車を狙われたら、中央の歩で角の通り道を止める。銀を上がって止めるのは悪く、歩で追われて銀が動けなくなる。
雁木の相手が銀の横へ歩を伸ばしてきたら、飛車先の歩を突かずに、その歩の下へ歩を突き返す。取り返した位を銀の足場にする。
角を成って王手をかける狙いで金の横に歩を垂らされたら、金で取って駒を換える。竜ができても、歩を打って追い払えばよい。
棒銀の銀が出てきたら、左の銀を前へ出して合わせる。飛車先を破りに来たら、先に低い所へ歩を打ってから銀を引いて受ける。
中飛車の相手が銀を向かい合わせてきたら、角の頭を急いで攻めずに、金を上がって玉の頭を固める。急ぐと、中央の歩を突かれて銀を換えられる。
銀をぶつけて交換し、桂で取り返す。飛車先の歩を換え、銀を打って飛車を取り、竜を作って桂を打ち、相手が投了する。
中央の歩を突き、飛車先と隣の歩を突き捨てる。銀と金を換えて角で取り、飛車を打ち込んで銀を打ち、相手が投了する。
歩を換えて角を中央へ出し、銀をぶつけて駒を交換する。飛車を打ち込んで竜を作り、桂を成り込んで相手が投了する。
初手に左の銀を斜め前へ上がり、角道を開けずに組んで、相手が囲う前に銀で攻める居飛車の奇襲戦法です。 → 指し方の基本
このページの基本の形は、自分の手だけで5手です。 → 最短5手の組み方
嬉野宏明さん(アマチュア)が考えた戦法です。 → もとの嬉野流の形
もとの形は三手目に角を引きますが、新しい形は三手目に中央の歩を突き、銀を先に中央へ出します。 → 型の違い
角道を開けずに組み、相振り飛車にして飛車を振る形と、飛車を振らずに銀で攻める形があります。 → 相振り飛車の形
左の銀を前へ出して相手の銀に合わせ、飛車先を破りに来たら先に歩を打ってから銀を引いて受けます。 → 棒銀の受け
矢倉が相手なら、攻める前に玉を一つ寄せて、飛車の王手や王手飛車を先に避けます。 → 引き角の攻め形
換えた飛車を引かずに置いて歩を突きにくくする形や、中飛車で銀をぶつける形が知られています。 → 中飛車に銀を向かい合わされたら