公開日:2026年8月16日|最終更新:2026年10月7日
鬼でさえ逃げ出すほどの戦法だ、という意味から付いた名前とされています。
鬼殺しは、角道を開け合った出だしで左の桂を跳ね、さらにもう一度跳ねて相手の陣を狙う先手の奇襲です。受け方を知らない相手なら角の打ち込みで一気に崩せますが、金で受ける正しい対策には攻めが続きません。
使いどころ:相手が角道を開けた出だしで、短い手数で勝負を決めたいとき。
鬼殺しは、意外性90が24戦法で1番高く、仕掛けの速さ95も早石田と並んで1番の戦法です。
速さと意外性が高いのは、玉を囲わずに桂だけで攻めかかるからです。相手が知らなければ、数手で勝負がつきます。
発展性30が低いのは、受け方が広く知られていて、通じる相手が限られるからです。
持久力20と汎用性15は24戦法で最下位です。攻めが切れると、囲っていない玉がそのまま的になります。
覚えやすさ80は上位です。桂を2回はねる骨組みだけなので、覚える手数が少なくて済みます。
角の道を開けてすぐ左の桂を上げ、飛車を回してから桂をもう一度跳ねる。最後に飛車の前の歩を伸ばす。
| 自分 | 相手 | 鬼殺し |
|---|---|---|
| 居飛車 | 居飛車 | 止められやすい。角道を開け合った出だしで左の桂を跳ねる元の形は、金を上がる受けで攻めが止まります(鬼殺し殺し)。先に飛車を三間飛車と同じ位置へ回して力をためる形もあります。 |
| 居飛車 | 振り飛車 | 使いにくい。桂を跳ねた後に相手が飛車を振ると、形を早く決めたぶん駒組みに苦労します(相手の四間飛車など)。 |
| 振り飛車 | 居飛車 | 使う。飛車を角の隣へ回す形や新鬼殺しで、相手の飛車先の歩が伸びた所を狙います。飛車の位置は三間飛車と同じで、急戦では石田流の形にもなります。 |
| 振り飛車 | 振り飛車 | 実戦に例がある。相手も飛車を振った実戦で、飛車を回して桂を跳ねる形から攻めた例があります(実戦の章・相手の中飛車)。 |
相手が銀を上がって受けたら、歩を突き捨て、角を出て飛車を狙う。飛車が逃げたら、こちらの飛車で歩を取り、攻めを続ける。
銀で受けた相手が歩で桂を取りに来たら、角を換えて打ち、銀を狙う。角で歩を取り、飛車の斜め前を歩で攻め、金が上がれば飛車を回す。
新鬼殺しの形で角を換えてきたら、左の桂で取る。飛車先を破られても飛車の前の歩を突き、桂を跳ねて成らずに飛び込む。
受ける側は、桂を跳ねられたら銀でなく金を上がる。角を換えて打ち込まれても金をもう一つ上がれば、銀と桂の飛び込む先を守れる。
受ける側は、銀で受けた形で角を打たれたら角を合わせる。王手で馬を作って自陣へ引き、歩で攻められたら最後は銀で取る。
受ける側は、飛車を回してきたら桂の跳ね先に歩を突いて消す。飛車を寄せられたら金を上げて固め、銀も中央へ出して受け止める。
受ける側は、新鬼殺しには玉を一つ上がる。歩を突いて角を打たれたら、角を打って合わせる。
受ける側は、新鬼殺しから歩を突いてきたら取らずに金を上がる。歩で取るなら、角を打たれて飛車が出てきた所で銀を上がる。
受ける側は、角を換えた後に桂を跳ねてきたら銀を上がって守る。歩を突かれても角を打ち合って換え、打ち直された角には飛車を逃がす。
桂を跳ねて歩を突き捨て、角を成り込んで香を取る。香と飛車を打って攻め、桂と銀で相手の玉を追って相手が投了する。
桂を跳ねて歩を突き捨て、角を出る。飛車で歩を取り、桂で桂を、角で銀を取り、飛車を成り込んで攻め続け、最後は銀を打って相手が投了する。
桂を跳ねて歩を突き捨て、角で歩を取る。飛車で銀と角を取り、角を打って王手をかけ、飛車を成り込んで相手の玉を詰ませる。
角道を開け合った出だしで左の桂を跳ね、さらにもう一度跳ねて相手の陣を狙う先手の奇襲です。 → 鬼殺しの指し方の基本
受け方を知らない相手には一気に決まりますが、金を上がる正しい受けを知っている相手には攻めが続きません。 → 鬼殺し殺しの受け方
跳ねてきた桂に対して、銀でなく金を一つ上がる鬼殺し殺しの受けです。 → 鬼殺し殺し
桂が跳ねる前に跳ね先へ歩を突いて消し、金を上げて固めます。 → 桂の跳ね先に歩を突く受け
新鬼殺しは角を上げて飛車を回しておき、角を換えてきたら左の桂で取って攻めるので、元の鬼殺しより飛車がよく働きます。 → 新鬼殺しの攻め方
玉を一つ上がれば、相手は急戦がしにくくなります。 → 新鬼殺しには玉を上がる