目次
ページトップ相掛かりの指し方の基本後手番で指すとき仕掛けと攻め方(狙い筋)角の頭を守らない相手早い角道の歩焦点の歩ひねり飛車中原流飛車を切る強襲狙われやすい所と受け方早い銀の進出桂の頭の受け縦歩取り角の打ち込み飛車の頭の歩相手の棒銀相掛かりへの対策(受ける側の立場)実戦で流れを確認するよくある質問

相掛かりの指し方と対策|基本3手と棒銀・ひねり飛車・受け方

公開日:2026年8月16日|最終更新:2026年10月1日

相掛かりは、先手も後手も角道を止めたまま飛車の前の歩を突き進め、その歩をぶつけて換え合う居飛車同士の戦法です。金で角の頭を守ってから動くので形を決めずに進められ、飛車の引き場所や銀の使い方を相手を見て選べます。

メリット

  • 形を決めずに進められる:飛車の位置や交換の時機を、相手の形を見てから選べる。
  • 持ち歩で攻めやすい:飛車の前の歩を換えて手に歩を持てるので、歩を使う攻めの手が多い。

デメリット

  • 角の頭が弱い:金で守らずに飛車先を進めると、角の頭を一気に攻められる。
  • 玉の囲いは堅くない:玉は中住まいなどの簡素な形で戦うことが多く、堅く囲うことはまず無い。

使いどころ:居飛車同士で、相手の形を見ながら飛車の前の歩を換え、先に動きたいとき。

9項目の説明

相掛かりの9項目で、いちばん高いのは構想の自由度の85です。

破壊力65/仕掛けの速さ70/意外性25/覚えやすさ50/汎用性70/持久力65/対急戦耐性60/構想の自由度85/発展性80(各100点満点)。

発展性は80です。飛車を引く場所や銀の使い方で、いくつもの形に分かれます。

弱いのは意外性です。昔から指されてきた形で、相手も知っています。

相掛かりの指し方の基本

最短3手の組み方

飛車の前の歩を二つ突き、相手の飛車先の歩が伸びてきたら、角の頭を金で守る。角道は開けない。

相掛かりを使う場面

自分相手相掛かり
居飛車居飛車使う。先手も後手も角道を開けずに飛車の前の歩を突き進めると相掛かりになります。途中で角道を開けて角換わりに進む形や、飛車を左へ回すひねり飛車(ひねり飛車の攻め)もあります。
居飛車振り飛車使わない。相手が四間飛車などに飛車を振ると、飛車の前の歩をぶつけ合う形になりません。
振り飛車居飛車使わない。相掛かりは、飛車を振らずに飛車先の歩を伸ばす居飛車の戦法です(組み方)。
振り飛車振り飛車使わない。相掛かりは居飛車同士の戦法で、飛車を振り合う将棋には現れません(指し方の基本)。

後手番で指すとき

角の頭を守らずに飛車先を換えてきたら、歩を打ち込む

相手が角の頭を守らずに飛車先の歩を換えてきたら、こちらも歩を合わせ、取り返さずに歩を打つ。角を取り返されても、角を打って敵陣を狙える。

横歩を取られたら、角を換えて桂と金で飛車を捕まえる

銀を上がって横歩を取らせ、角を上がって飛車の戻り道を止める。角を換えて桂を跳ね、角を打ってから金を上がって飛車を捕まえる。

角で銀を取り、桂を跳ねて中央を破って勝った対局

角を出て相手の銀を取る。飛車を成り込まれても、飛車で中央の歩を取り、桂を跳ね込んで竜を作り、銀を打って攻めると相手が投了する。

仕掛けと攻め方(狙い筋)

引き飛車の棒銀:銀を前へ出し、歩を合わせて角の頭を破る

飛車を下まで引いて銀を前へ出したら、飛車先の歩を合わせ、取られたら銀で取り返す。歩を打って受けられても、銀を捨てて飛車を成り込む。

角の頭を守らない相手には、すぐ飛車先の歩を突く

こちらが金で角の頭を守った後、相手が金を上げずに銀を上がったら、すぐ飛車先の歩を突いて相手の角の頭を攻める。

居玉で早く角道を開けられたら、歩を合わせて横歩を狙う

居玉の相手が早く角道の歩を突いたら、飛車先の歩を合わせて交換する。歩を打って受けられたら、角道の歩を飛車で取る。

玉を寄せて受けられたら、相手が歩を打ちたい所へ先に歩を打つ

相手が玉を寄せて受けたら、相手が歩を打って受けたい所へ先に歩を打つ。金を引いて受けられたら、桂を跳ねて攻めをつなぐ。

ひねり飛車:手持ちの歩を打って、飛車の筋を攻める

ひねり飛車で玉を右へ寄せたら、手持ちの歩を生かし、飛車の隣の歩を突き捨てて歩を打つ。銀で取られても逃げられても、飛車の前の歩を突く。

中原流:歩を先に捨ててから銀を出し、相手を窮屈にする

浮き飛車から右の銀を斜めに出す中原流は、銀を出る前に歩を突き捨てる。相手の角が出たら、金を寄せてから歩を打ち、相手の陣を窮屈にする。

角道を開けられたら、飛車で角を取って角を打つ

横歩を取られた後、相手が角道を開けたら、飛車で角を取って成り込む。銀で取られたら角を打ち、その銀と香を同時に狙う。

狙われやすい所と受け方

歩を捨てて先攻を狙われたら、飛車先を換えてその歩を取る

相手が歩を突いて取らせ、先に攻める構えを見せたら、飛車先の歩を換えてからその歩を飛車で取る。取った後は、飛車を横へ動かして元の筋へ戻す。

銀を早く出されたら、歩を合わせ、銀が来たら角を換えて打つ

相手が金を寄せずに銀を前へ出してきたら、飛車先の歩を合わせて交換する。歩を取りに来た銀には、角を換えて打ち直す。

跳ねた桂の頭を歩で突かれたら、取らずに銀で守る

跳ねた桂の頭の歩を突かれたら、歩で取らずに銀を上がって守る。歩で取ると、桂の前に歩を打たれて、跳ねた桂が重荷になる。

飛車を横へ回して歩を狙われたら、角を換えて銀で受ける

相手が飛車を横へ回して角道の歩を狙ってきたら、角を換えてから銀を上がって受ける。金で受けると、角を上がられて桂の頭を攻められる。

香取りの角を打たれたら、飛車を切って金で閉じ込める

飛車が横へ動いた後に香取りの角を打ち込まれたら、飛車を切ってから金を打ち、角の逃げ道をふさぐ。香を逃げても、角に成り込まれる。

桂に跳ねられる形で飛車の頭に歩を打たれたら、飛車で取る

相手の桂が跳ねて来られる形で飛車の頭に歩を打たれたら、銀でなく飛車で取る。続けて打たれても飛車で取り、王手飛車の角には飛車を打つ。

銀で取って桂に跳ねられた後、玉を寄せて受けても、角を換えて打ち直されると守りが崩れる。

相手の棒銀に角の頭を破られそうなら、歩を突き出して反撃する

角道を開けない相手の棒銀に角の頭を破られそうなら、伸ばした歩をもう一つ突く。歩で取られたら、角を出て飛車を狙う。

相掛かりへの対策(受ける側の立場)

相手の棒銀が出てきたら、飛車先を換えて浮き飛車で受ける

相手の棒銀が飛車先の前まで出てきたら、飛車先の歩を換えて浮き飛車にし、横の利きで歩を守る。角道を開けられたら、角を換えて銀を上がる。

実戦で流れを確認する

飛車先の歩を換え、桂を跳ねて攻めて詰ませた対局

飛車先の歩を換えて桂を跳ね、歩を打って桂を成り込む。玉を逃がしながら金と銀を打ち、相手の玉を詰ませる。

銀を腰掛け、桂を跳ねてから角を打ち込んで勝った対局

銀を腰掛けて桂を跳ね、角を打って交換する。もう一度角を打ち込んで馬を作り、銀を取って相手が投了する。

飛車で歩を取って横へ回り、端を攻めて勝った対局

歩を打って飛車で歩を取り、横へ回ってもう一つ歩を取る。端の歩を突き合い、香で歩を取ったところで相手が投了する。

関連する囲いと戦法

中住まい・棒銀・横歩取り・四間飛車

よくある質問

相掛かりとは何ですか?

お互いに角道を開けずに飛車の前の歩を伸ばし、角の頭を金で守ってから歩を交換し合う、居飛車同士の戦法です。 → 指し方の基本

相掛かりは何手で組めますか?

このページの基本図までは、自分の手だけで3手です。 → 最短3手の組み方

飛車先の歩はすぐに交換したほうがいいですか?

近年は交換を後回しにして右の銀を上がり、相手の形を見てから飛車の位置と交換の時機を決める指し方が増えています。 → 交換を後回しにした形で歩を合わせる

飛車は浮き飛車と引き飛車のどちらがいいですか?

浮き飛車は横に利いて歩を守りやすく、引き飛車は飛車の前を空けて銀を出して攻めるのに向いています。 → 引き飛車の棒銀

相掛かりの棒銀はどう攻めますか?

飛車を下まで引いて銀を前へ出し、飛車先の歩を合わせて銀で取り返し、角の頭を破ります。 → 引き飛車の棒銀

相手が棒銀で来たら、どう受けますか?

角道を開けない棒銀には伸ばした歩をもう一つ突いて反撃し、銀が成り込んできたら角をかわして受けます。 → 相手の棒銀の受け

相掛かりではどの囲いを使いますか?

玉を中央に置く中住まいがよく使われ、少ない手数で組めて、玉が左右のどちらへも動きやすい形です。 → 中住まいの形で歩を合わせる

ひねり飛車とは何ですか?

相掛かりから飛車を左へ回し、玉を美濃に囲って、手持ちの歩を生かして攻める形です。 → ひねり飛車の攻め

▶ 戦法一覧(全24種)へ戻る