目次
ページトップミレニアム囲いの組み方組み途中に急戦で攻められたら組んだ後の攻め方狙われやすい場所と守り方ミレニアム囲いを崩す手筋実戦で流れを確認するよくある質問

ミレニアム囲いの組み方14手と弱点・崩し方

公開日:2026年8月16日|最終更新:2026年9月25日

名前の由来を見る名前の由来を閉じる

2000年ごろに流行したので、千年紀を表す言葉が名前になりました。別名はトーチカです。

ミレニアム囲いは、手数をかけて玉を角の筋から外し、横からの攻めに堅くする囲いです。角の速攻を狙う振り飛車に、居飛車で持久戦にしたいときに使います。

メリット

  • 角の筋に玉がいない:玉が相手の角の筋から外れ、角を使った速攻を受けにくい。
  • 桂を攻めに使える:囲いのために跳ねた桂が、そのまま攻めにも加われる。

デメリット

  • 桂の頭が弱い:跳ねた桂の頭を歩で狙われやすい。
  • 手数がかかる:完成までに多くの手数がかかり、途中で動かれやすい。
  • 中央が薄い:金銀が玉のそばに集まるので、中央から攻められやすい。

使いどころ:こちらが居飛車、相手が振り飛車で、角の筋を避けて持久戦にしたいとき。

陣営:居飛車/系統:居飛車その他/組む手数:11〜15手

項目点数
横の耐久力80
斜めの耐久力80
上部の耐久力75
端の耐久力70
玉の広さ30
玉の遠さ85
囲いやすさ45
陣形バランス60
進展性40
9項目の評価基準(100点満点・5点きざみ)
  • 横の耐久力:横からの攻め(飛車)にどれだけ耐えるか
  • 斜めの耐久力:斜めのラインを使う攻め(角)にどれだけ耐えるか
  • 上部の耐久力:玉の頭(上)からの攻めにどれだけ耐えるか
  • 端の耐久力:端からの攻めにどれだけ耐えるか
  • 玉の広さ:玉の逃げ道がどれだけ多いか
  • 玉の遠さ:玉が戦いの場からどれだけ離れているか
  • 囲いやすさ:少ない手数で、迷わず組めるか
  • 陣形バランス:守りに駒を使いすぎず、攻めに回す駒が残るか
  • 進展性:そこから別の形へどれだけ発展できるか

90〜100=全囲いでトップクラス/70〜89=強い/50〜69=ふつう/30〜49=弱め/0〜29=はっきりした弱点。

ミレニアム囲いの組み方

最短14手の組み方

角を上がり、桂を跳ねて空けた所へ玉を入れる。金を寄せて締めたら、右の銀を玉のそばへ運んで14手で完成。

型の違いと選び方

藤井システムには、角を上がって玉を角の筋から外す

居玉の藤井システムには、角を上がって桂を跳ね、銀を玉のそばへ寄せて囲いに向かう。穴熊を目指して銀を上がると、急戦の形を整えられる。

ミレニアム囲いを使う場面

自分相手ミレニアム囲い
居飛車振り飛車使う。四間飛車を相手にするのに向き、居玉の藤井システムには角の筋を避けて組めます。中飛車には組み途中で角を狙われやすく、あまり向きません。
居飛車居飛車主に使わない。振り飛車を相手に、居飛車穴熊の代わりに組む囲いです。
振り飛車居飛車形を変えて使う。飛車を振った側は左右反対の形に組み、四間飛車や三間飛車で使われます。
振り飛車振り飛車主に使わない。飛車を振った側が組む相手は、居飛車穴熊などの居飛車です。
2つの形のちがい(盤で見る)

金を2枚並べる形=横に堅い

金を上げる形=上が厚い

組み途中に急戦で攻められたら

振り飛車側で、飛車先の突き捨てには金を寄せて桂で反撃

振り飛車側で組むミレニアムの途中に、相手から先に攻められた場面。突かれた歩を取って金を寄せ、角を追われたら桂を跳ねて飛車と角を交換する。

角道を開けて歩を伸ばされたら、右の桂で歩を狙う

囲い終える前に歩を伸ばされたら、右の桂を跳ねて歩に当てる。銀を歩のすぐ後ろに上がられたら、歩をぶつけて角を出る。

振り飛車の銀に歩を支えられたら、角を上がって備える

相手が伸ばした歩を銀で支えてきた場面。角を上がって攻めに備え、右の銀は囲いに使う。

振り飛車側で組む途中、相手が銀を上がったら桂で仕掛ける

振り飛車側で組むミレニアムの途中、相手が銀を上がった瞬間に右の桂を跳ねて仕掛け、角を打ち込む。先に角の前の歩を突くと、突き返される。

中飛車に角へ歩を当てられたら、角道が通っていれば角を交換する

玉を入れた後、金を寄せる前に角へ歩を当てられた場面。角道が通っているので角を交換し、跳ねた桂で歩を取って攻める。

組んだ後の攻め方

金銀4枚で固めたら、飛車先の継ぎ歩で攻める

守りは金銀4枚のまま、飛車と角と桂だけで攻める。飛車先に歩を継いで相手の飛車を呼び、角を切って打ち込む。

飛車に成り込まれそうなら、跳ねた桂で反撃する

飛車の成り込みを防げないときは、跳ねた桂をさらに跳ねて成り捨て、相手の形を乱す。桂を取られると相手の玉の斜めが開き、角で飛車を狙える。

振り飛車側で、端の玉には桂より歩から仕掛ける

振り飛車側で組むミレニアムの完成後、相手の玉が端へ寄ったら玉に近い歩と端の歩から仕掛ける。先に桂を跳ねると、歩で桂を取られる。

四間飛車でミレニアムに組み、居飛車穴熊には歩と桂から仕掛ける

振り飛車側で組むミレニアムから、右の歩を突き捨てて桂で取り、歩を交換して飛車を走る。玉が角の筋にいないので、角を出られても飛車が成れる。

飛車先から逆襲されたら、角を切って反撃する

歩の拠点を作られて飛車を走られそうなら、角を切って銀を打ち込む。角で拠点の歩を払うと、飛車を前に走られる。

狙われやすい場所と守り方

端に桂を打たれたら、香と銀で取って銀を寄せる

金を上げて銀を下げる形のミレニアム。端に打たれた桂は香と銀で取り、下の銀を上げて玉の上を埋める。

中飛車の馬が近づいたら、玉を端へ寄せて受ける

相手の馬が歩を取って囲いのそばに来た場面。玉を端へ一つ寄せて受け、角を打って反撃する。

ミレニアム囲いを崩す手筋

角が端をにらんでいたら、端攻めで歩を突き捨てて垂らす

端の歩を突き捨ててから歩を垂らし、取り方を迫る。香で取られたら歩を打って桂を打ち、銀で取られたら角を切って攻める。

中央に角がいる形は、金を出て歩で角を追う

中飛車と金で中央を狙い、歩を交換して金を前に出す。角が逃げたら、金を進めて歩で押さえる。

石田流では、角の前の歩を突かずに角を出る

石田流で角の前の歩を突かずに角を出て、相手が歩を突いたら歩を伸ばして押さえる。先に歩で角を追うと、銀を引かれる。

組み途中で離れ駒が多いうちに、銀を出て攻める

相手が組み終える前に、自陣の整備より先に銀を出る。玉を深く入れた瞬間に中央の歩を突き、銀で攻めを続ける。

右の銀を寄せられる前に、中央の歩から動く

居飛車が右の銀を玉のそばへ運ぶ前に、振り飛車の側から中央と桂の頭の歩を突き、飛車を中央へ出す。

実戦で流れを確認する

四間飛車を相手に組み、と金と竜で攻め切った一局

相手が銀で攻めてくる間に飛車先の歩を伸ばし、と金で角を取って竜を作る。竜と持駒で玉を追い、中段へ逃げた玉を追いつめる。

三間飛車を相手に組み、飛車を交換して攻めた一局

囲いを組みながら右の銀を前に出し、飛車を交換する。竜を作ってから端を攻め、相手の玉をとらえる。

中飛車を相手に組み、中央の攻めを受けて寄せた一局

中央の歩を角で取って受け、囲いを仕上げる。大駒を切り合った後、竜と馬で相手の玉を詰ます。

関連する囲いと戦法

居飛車穴熊・銀冠穴熊・右四間飛車・棒銀

よくある質問

ミレニアム囲いは何手で組めますか?

はじめから自分の手だけで、14手で組めます。 → 組み方(14手)

ミレニアム囲いの弱点はどこですか?

跳ねた桂の頭と、金銀が玉のそばに集まって薄くなる中央です。 → 桂の頭を狙われる例

ミレニアム囲いはどう崩しますか?

中央の歩で角を追うか、桂の頭や端に歩を使って崩します。 → 崩す手筋

藤井システムにはどう戦いますか?

角を上がって桂を跳ね、玉を相手の角の筋から外して囲いに向かいます。 → 藤井システム相手の組み方

組む途中で気をつけることは何ですか?

相手の仕掛けの形を見て、伸びてきた歩を桂で狙うなど、囲いを急ぐ前に備えます。 → 組み途中に急戦で攻められたら

居飛車穴熊とどう違いますか?

玉を隅まで入れず角の筋からも外すので、穴熊より端攻めを受けにくい形です。 → 居飛車穴熊

トーチカとは何ですか?

ミレニアム囲いの別名です。 → 名前の由来

▶ 囲い一覧(全37種)へ戻る