目次
ページトップエルモ囲いの組み方組み途中に急戦で攻められたら後手番で指すとき組んだ後の攻め方狙われやすい場所と守り方エルモ囲いを崩す手筋実戦で流れを確認するよくある質問

エルモ囲いの組み方7手と弱点・崩し方

公開日:2026年8月16日|最終更新:2026年9月25日

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エルモという将棋ソフトが好んで指した形なので、この呼び名になりました。将棋大賞の中の升田幸三賞を、ソフトとして初めて受けた囲いでもあります。

エルモ囲いは、玉を寄せた後のわずかな手数で、銀と2枚の金をつなげて守る居飛車の囲いです。組む手間が少ないので急戦と相性が良く、振り飛車を相手に堅さを保ったまま攻め合えます。

メリット

  • 少ない手数で堅い:舟囲いと同じくらいの手数で、金銀が互いに守り合う。
  • 左右に逃げ道がある:角が動けば端の側へ、端から来られれば反対側へ玉が逃げられる。

デメリット

  • 玉頭が薄い:玉の真上や斜め前を銀や桂で狙われると受けにくい。
  • 角交換に弱い:角を取り合うと、取り返す駒によって玉か金の形が乱れる。
  • 中飛車に向かない:中央が薄く、中飛車を相手にすると形を変える必要がある。

使いどころ:こちらが居飛車、相手が振り飛車で、急戦を仕掛けたいとき。

陣営:居飛車/系統:居飛車その他/組む手数:7手

項目点数
横の耐久力60
斜めの耐久力50
上部の耐久力55
端の耐久力60
玉の広さ60
玉の遠さ65
囲いやすさ85
陣形バランス75
進展性70
9項目の評価基準(100点満点・5点きざみ)
  • 横の耐久力:横からの攻め(飛車)にどれだけ耐えるか
  • 斜めの耐久力:斜めのラインを使う攻め(角)にどれだけ耐えるか
  • 上部の耐久力:玉の頭(上)からの攻めにどれだけ耐えるか
  • 端の耐久力:端からの攻めにどれだけ耐えるか
  • 玉の広さ:玉の逃げ道がどれだけ多いか
  • 玉の遠さ:玉が戦いの場からどれだけ離れているか
  • 囲いやすさ:少ない手数で、迷わず組めるか
  • 陣形バランス:守りに駒を使いすぎず、攻めに回す駒が残るか
  • 進展性:そこから別の形へどれだけ発展できるか

90〜100=全囲いでトップクラス/70〜89=強い/50〜69=ふつう/30〜49=弱め/0〜29=はっきりした弱点。

エルモ囲いの組み方

最短7手の組み方

角道を開けて玉を寄せ、左の銀と金を玉のそばへ寄せる。最後に右の金を一つ寄せて、金銀をつなげる。

型の違いと選び方

エルモ囲いを使う場面

自分相手エルモ囲い
居飛車振り飛車使う。四間飛車・三間飛車・石田流・向かい飛車を相手に、右四間飛車などの急戦と組み合わせます。
居飛車居飛車主に使わない。振り飛車を相手に、右四間飛車などと組み合わせて使う囲いです。
振り飛車居飛車形を変えて使う。飛車を振った側が左右を逆にして組む形(振り飛車エルモ)があり、美濃囲い(早美濃)から金を寄せて作ります。
振り飛車振り飛車主に使わない。居飛車の側が振り飛車を迎えるための囲いです。飛車を振った側がこの形にするときは、美濃囲い(早美濃)から金を寄せます。
舟囲いとエルモ囲いのちがい(盤で見る)

エルモ囲い=銀と金を玉に寄せてつなげる

舟囲い=同じ手数だが金銀が離れている

組み途中に急戦で攻められたら

居玉のまま四間飛車に歩をぶつけられたら、取って玉を一つ寄せる

ぶつけられた歩は取り、玉を一つ寄せてから角を換えて打ち直す。飛車で左側の歩を狙われたら、玉を寄せて受ける。

急戦を受けた後、相手の飛車が狭くなったら銀と端の歩で捕まえる

銀を上げて端の歩も突き、銀を前へ出して飛車を閉じ込める。飛車が端へ逃げても、端の歩で捕まえる。

後手番で指すとき

組み途中で振り飛車に歩を突き捨てられたら、取って銀で追う

突き捨てられた歩は取り、角道を止める歩を突く。飛車に中央の歩を取られても、銀を上げて飛車を追い返す。

向かい飛車に歩をぶつけられたら、取ってから歩を打つ

ぶつけられた飛車先の歩は取る。角で取り返されたら、歩を打って角を追い返す。

組み途中に四間飛車の銀に歩を狙われても、構わず角の頭を攻める

歩を取りに来た銀には構わず、角の頭の歩を突き捨てて飛車をその筋へ回し、先に攻める。

四間飛車のまま高美濃を目指されたら、銀を出て仕掛ける

相手が四間飛車のまま高美濃に組もうと歩を突いたら、銀を前に出して角の頭から仕掛ける。角を換えた後は、銀を引いて守りを固める。

三間飛車が銀を中央に上げたら、飛車を回して角の頭の歩を交換する

飛車を角の上の筋へ回し、歩を突いて交換する。取り返した飛車は一つ引き、桂を跳ねて次の攻めに備える。

三間飛車に角道の歩を突かれたら、角を換えずに銀を中央へ出る

角を換えずに銀を中央へ出て、飛車の前の歩を捨て、桂も跳ねて攻める。角を換えて銀を引く順は、相手に金で固められる。

飛車を引いて金を上げた三間飛車には、桂と飛車で力をためる

桂を跳ね、飛車を浮いてから相手の飛車の筋の歩を突く。金を上がって受けられると攻めは続かないが、金を寄るか歩を取るなら攻めが続く。

三間飛車に、浮いた飛車と跳ねた桂で仕掛けて攻め切る

飛車を浮いて桂を跳ね、銀と交換した。攻め返されても金で受け、歩を成って角も成り込み、飛車と銀を打って寄せると、相手が投了した。

組んだ後の攻め方

角が上がった四間飛車には、端の桂で角を狙う

端から跳ねた桂を角に当て、角が動いたら飛車の前の歩を突いて仕掛ける。桂を跳ねずに歩を突くと、角を換えた後に相手の桂が働く。

三間飛車に角を成り込まれたら、金で取って攻める

成り込んだ角は金で取り、銀と飛車で突っ込む。玉で取ると、歩を打たれて銀を引き、待つしかなくなる。

飛車を回して受けられたら、中央の歩でも攻める

相手が飛車を回して守ったら、中央の歩を伸ばし、飛車も中央へ回して攻める場所を増やす。

向かい飛車に仕掛けたときの、相手の2つの受け

歩で取られたら角を換えて打ち直す。飛車を回されたら銀を中央へ出し、桂と銀で攻める。

石田流には、歩を取らせてから金を繰り出す

取られた歩は飛車と金で取り返して一歩得する。端の歩を突いて角の頭を攻め、金で押さえ込む。

三間飛車には、右の桂を跳ねずにすぐ仕掛ける

右の桂を跳ねずに飛車の前の歩を突き、取られたら銀で取り返して前へ出る。桂を跳ねると、相手は歩を突いて仕掛けてくる。

狙われやすい場所と守り方

桂の成りで王手飛車を狙われたら、先に飛車を切って受ける

桂が成ると王手飛車になるので、先に飛車を切って桂を取り、受ける。

右の金を狙う角を打たれても、金は取られない

右の金を下に寄せておけば、打たれた角が金に当たらない。飛車を回されても、竜で桂を取って攻め返せる。

端に香を据えられたら、すぐ竜で攻めずに底歩で守る

底歩で竜の横の利きを止めてから攻める。すぐ攻めると、相手は角を捨てて金をずらし、香と竜で迫ってくる。

飛車と桂を角で狙われたら、飛車を成り込んで返す

両取りの角は受けずに飛車を成り込み、飛車を換えてから角と金を同時に狙う。

エルモ囲いを崩す手筋

玉頭に歩を取り込んだら、成り捨てて桂と交換する

歩を成り捨てて桂で取り返し、玉のそばの駒を乱す。銀で取れば陣が崩れ、玉で取れば桂をもう一度打てる。

石田流で中央の位を取られたら、横歩を取りに行く

歩を交換した飛車で横の歩を取りに行く。銀で止められたら飛車を切り、角で銀を取って駒得する。

金銀が玉側に寄ったら、角を打って揺さぶる

金銀のいない側に角を打ち、飛車も横に回して攻める。大駒を中央で使おうとすると、桂を跳ねられて苦しくなる。

右四間飛車と組んだエルモには、自陣角で桂を狙う

角を自陣に打ち、相手の端の桂を遠くから狙う。先に歩を打ってから角を打つと、桂は取れるが銀で反撃される。

横に強い囲いは、端の歩を捨てて崩す

端の歩を突き捨て、歩を続けて打って香をつり上げる。最後に、香が上がって空いた所へ飛車を打ち込む。

実戦で流れを確認する

三間飛車に振り直した相手を、銀と飛車で攻め切る

組み終えると銀を前に出し、歩を突いて攻めた。銀を交換した後に飛車を切って銀を打ち込み、相手が投了した。

三間飛車の歩交換に、桂と銀で攻めて飛車を切る

相手が歩を交換して飛車を浮かせると、桂を跳ねて銀と歩で攻めた。飛車を切って金を取り、金を打って角を成り込むと、相手が投了した。

四間飛車と角を交換し、打ち直した角と銀で飛車を追う

飛車を横へ回して歩を交換し、相手の角と交換した。角を打ち直して歩で角を追い、銀で飛車に当てると相手が投了した。

関連する囲いと戦法

舟囲い・居飛車穴熊・右四間飛車・棒銀

よくある質問

エルモ囲いの組み方は?

角道を開けて玉を寄せ、左の銀と金、右の金を寄せて、はじめから7手で組めます。 → 組み方(7手)

エルモ囲いの名前の由来は?

エルモという将棋ソフトが好んで指したことから付いた名前です。 → 名前の由来

舟囲いとの違いは?

同じくらいの手数で組めて、舟囲いより金銀がつながっていて崩れにくい形です。 → 舟囲いと盤で比べる

エルモ囲いの弱点はどこ?

玉の頭と斜め前が薄く、角を交換されると形が乱れやすい点です。 → 狙われやすい場所と守り方

エルモ囲いはどう崩す?

玉頭や中央に歩を使って拠点を作り、と金や端の攻めで金銀をはがします。 → 崩す手筋

エルモ囲いから急戦を仕掛けるには?

右の銀や桂を前に出し、飛車の前の歩を突いて仕掛けます。 → 組んだ後の攻め方

組んでいる途中で攻められたら?

囲い終えるのを急がず、ぶつけられた歩を取ったり先に仕掛けたりして受けます。 → 組み途中に急戦で攻められたら

エルモ囲いの発展形は?

右の金の位置を変えた形や右四間飛車と組む形があり、穴熊などへ組み替えて戦う例もあります。 → 型の違いと選び方

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