将棋の格言

将棋の格言87選|意味を1文で・盤で体感

公開日:2026年8月19日|最終更新:2026年8月19日

盤で体感する|玉は下段に落とせ

▲3四金と頭に打てば、玉は下段の2二に落ちるしかなく、▲3二銀成までの詰みです。▲3二金と打つと玉は2三から1四へ、中段に逃げ出します。▲2三金は支えがなく、玉に取られます。
目次

玉・囲いの格言 14

居玉は避けよ

玉を初形のまま戦うと、流れ弾がすぐ当たる。

玉の早逃げ八手の得

攻められる前に玉を安全な形へ動かしておくと、大きな得になる。

玉は下段に落とせ

相手の玉を相手陣のおくの段へ追い込むと、逃げ道がせまくなる。

盤で解く
▲3四金と頭に打てば、玉は下段の2二に落ちるしかなく、▲3二銀成までの詰みです。▲3二金と打つと玉は2三から1四へ、中段に逃げ出します。▲2三金は支えがなく、玉に取られます。
玉は包むように寄せよ

一直線に追わず、まわりから包むと逃げられない。

玉飛接近すべからず

玉と飛車が近いとまとめて攻められ、王手飛車も食らう。

玉の腹から銀を打て

玉の真横に銀を打つと、逃げ道をふさげる。

桂頭の玉、寄せにくし

桂の頭に玉がいると、攻め駒が近づきにくい。

中段玉は寄せにくし

玉が真ん中の段へ出ると広くなり、つかまえにくい。

角筋の玉、受け難し

玉が角の利きの上にいる形は、受けの手が見つかりにくい。

入玉に負けなし

玉が相手陣に入ると詰まされにくく、負けにくい。

ヘボ将棋、玉より飛車をかわいがり

弱い人ほど玉の安全より飛車を大事にしてしまう。

玉の守りは金銀三枚

守りには金と銀を合わせて3枚が目安。

端玉には端歩

玉が端に寄っているときは、その筋の歩を突くのがいちばん響く。

急戦は居玉

早く戦いを起こす作戦では、あえて玉を囲わないことがある。

金の格言 9

金底の歩、岩より堅し

一番下の段の金の真下に歩を打つと、とても堅くなる。

盤で解く
正解は▲7九歩。金の真下の歩は金と玉が守っていて、△同竜なら▲同玉で竜を取れます。▲6九歩だと支えがなく、△同竜で詰みです。
金なし将棋に受け手なし

金がないと、相手の攻めを受け切れなくなる。

金なし将棋に攻め手なし

金がないと、相手の玉を詰ますときの決め手が出ない。

金はとどめに残せ

詰ますときに要るので、金は最後まで使わずに残す。

盤で解く
正解は▲3二金。この金は銀4三が支えていて取れません。玉の逃げ道もすべて消えます。持ち駒の銀・桂・歩は、どこに打っても詰みません。
金は引く手に好手あり

金を下げて自陣へ戻す手が、形をよくする好手になる。

金は斜めに誘え

金は斜め後ろへ動けないので、斜めへ誘い出すと弱くなる。

一段金に飛車捨てあり

一番下の段の金は飛車に強いが、飛車を切って攻める手がある。

要の金を狙え

守りの中心になっている金をねらうと、囲いがくずれる。

受けは金、攻めは銀

守りには金、攻めには銀が向いている。

銀の格言 5

銀は千鳥に使え

銀は斜めに右へ左へと進めると力が出る。

銀桂は成らずに使え

銀と桂は成ると動きが変わってしまうので、成らないほうが得なときがある。

歩越し銀には歩で受けよ

歩の前に出てきた銀には、歩を打って止めるのがよい。

盤で解く
正解は▲6六歩。この歩は金6七と銀7七が支えていて、△同銀なら▲同金で銀が取れます。銀は前に出ても取られるので、5四か7四へ引くしかありません。銀で受けると銀の交換になるだけ、金で受けると金と銀の交換で損をします。
迷ったら銀で取れ

取る駒に迷ったら、形が乱れても銀で取ったほうが良い結果になりやすい。

桂頭の銀、これ定跡なり

相手の桂の頭に銀を出すと、桂の行き場がなくなる。

桂・香の格言 5

桂の高跳び、歩の餌食

考えずに桂を跳ねると、歩で簡単に取られる。

盤で解く
正解は▲4六歩。桂は後ろに戻れず、跳ね先の3七と5七は銀の利きの中です。次に歩で桂を取れます。
桂は控えて打て

すぐ跳ねずに一段控えて打つと、逃げられなくなる。

三桂あって詰まぬことなし

桂が三枚あれば、詰み形が作れる。

下段の香に力あり

香は下の段から打つほど、まっすぐの利きが長くなる。

歩切れの香は角以上

相手に持ち歩がないと、香のまっすぐの利きは角より強く働く。

飛車・竜の格言 11

大駒は離して打て

飛車と角は離して打つほうが、はじかれにくく成りやすい。

盤で解く
正解は▲3七角。離して打てば取られずに王手がかかります。4六・5五・6四は歩に、7一・7三は玉に取られます。
大駒は近づけて受けよ

受けるときは逆に、相手の駒の近くへ打つ。

盤で解く
正解は▲5五金。竜のそばに近づけて、銀の支えがある5五に打ちます。△同竜なら▲同銀で竜が取れます。5六は桂に、5七・5八はと金に取られます。
鬼より怖い二枚飛車

飛車2枚で迫られると、受け切れない。

序盤は飛車より角

序盤は角のほうが働く場面が多い。

自陣飛車に好手あり

自分の陣に飛車を打つ手が、守りと攻めを兼ねた好手になる。

飛車先の歩交換、三つの得あり

持ち歩が増える・空いたマスへ自分の駒を進められる・飛車が敵陣をにらむ、の三つが得。

飛車は十字に使え

縦と横の利きを両方使うと、両取りがかかる。

盤で解く
正解は▲6六飛。たてに金、よこに銀の両取りで、どちらかは必ず取れます。同じ両取りでも▲3四飛は歩に取られます。
内竜は外竜に勝る

竜は敵陣の外側より内側にいるほうが働く。

竜は敵陣に、馬は自陣に

竜は攻めに、馬は守りながらにらむ形がよい。

目から火の出る王手飛車

王手と飛車取りを同時にかけられると、一気に形勢が変わる。

盤で解く
正解は▲4四角。王手をかけながら飛車に当てる王手飛車です。どう受けられても、次に必ず飛車を取れます。
飛角の捨てどころ肝要なり

飛車と角をどこで切るかが勝負を決める。

角・馬の格言 10

角の頭は丸い

角は自分の真上に利きがないので、頭を攻められると弱い。

盤で解く
正解は▲4五歩。角は真上に動けないので、頭のこの歩は取れません。角が動ける3五と5五には先手の歩があり、どちらへ逃げても銀で取り返せます。3三と5三は自分の駒でふさがっています。動かなければ▲4四歩と角を取られます。
角には角

相手の角の攻めには、自分も角を打って受ける。

自陣角に好手あり

自分の陣に角を打つ地味な手が、守りと攻めを兼ねた好手になる。

遠見の角に好手あり

いまは利いていない遠い地点へ角を打っておくと、あとで大きく働く。

筋違いに角を打て

角が2枚あるときは、盤の上の角と持ち駒の角を別の筋で使うと働きが重ならない。

5五の角は天王山

盤の中央に打った角は、盤の上でいちばん利きが多くなる。

振り飛車には角交換を狙え

駒が片側に寄る振り飛車には、角交換がきく。

角交換に5筋を突くな

角交換のあとに5筋を突くと、その傷から角を打ち込まれる。

角筋は受けにくし

角の長い利きを使った攻めは、受け方が難しい。

馬の守りは金銀三枚

馬は守りに使うと金銀三枚ぶんの働きをする。

歩・と金の格言 14

一歩千金

歩一枚が、終盤では決め手になる。

歩のない将棋は負け将棋

持ち歩が切れると、攻めも受けも細くなる。

三歩あったら継ぎ歩に垂れ歩

歩が三枚あれば、継ぎ歩と垂れ歩で攻めがつながる。

三歩持ったら端に手あり

持ち歩が三枚あれば、端をこじ開ける手段が生まれる。

戦いは歩の突き捨てから

戦いを始める前に歩を突き捨てて、攻め筋を作っておく。

焦点の歩に好手あり

駒の利きが重なる地点に歩を捨てると、どれで取っても形がくずれる。

手のない時は端歩を突け

指す手に困ったら端歩を突いて、あとの含みを持たせる。

打ち歩詰めに詰みの余地あり

打ち歩詰めになる形は、別の手順で詰むことが多い。

浮き駒に手あり

ひもの付いていない駒があると、そこをねらう手が生まれる。

と金の遅速

と金の攻めは遅く見えて、実はとても速い。

と金は金と同じで金以上

動きは金と同じで、取られても損は歩一枚ぶん。

と金は引いて使え

と金は前へ出すより引いて使うほうが働く。

蝮のと金を許すな

と金はじわじわ迫り、かみついたら離れない。作らせてはいけない。

5三のと金に負けなし

相手陣の要所である5三にと金を作れると、まず負けない。

盤で解く
正解は▲5三歩成。と金は金と同じ働きで、△同金なら▲同銀。取られても歩1枚の損ですみ、金と交換できます。

王手・寄せの格言 7

王手は追う手

意味のない王手は、玉を安全な所へ逃がすだけ。

王手するより縛りと必至

王手を続けるより、逃げ道を縛って必至をかけるほうが速い。

長い詰みより短い必至

長い詰みを読むより、短い必至のほうが確実。

鬼より怖い両王手

二枚の駒で同時に王手をかけられると、受ける手段がない。

寄せは俗手で

かっこいい手より、単純で確実な手のほうが寄せは速い。

終盤は駒の損得より速度

終盤は駒得より、一手でも速く寄せるほうが勝つ。

四枚の攻めは切れない

攻め駒が四枚あれば、攻めは切れない。

大局観の格言 12

攻めは飛車角銀桂

攻めに使う駒は、飛車・角・銀・桂の4種類。

5五の位は天王山

盤の中央に歩を進めて位を取ると、主導権をにぎれる。

取る手に悪手なし

迷ったらまず取っておく。取る手はたいてい悪くない。

二枚換えは歩ともせよ

大駒1枚と小駒2枚の交換は、基本的に得。

盤で解く
正解は▲4一角成。安いほうの大駒から切ります。△同銀▲同飛成で、角1枚と金・銀2枚の交換になり、竜も残ります。高い飛車から切ると、同じ二枚換えでも得が小さくなります。
両取り逃げるべからず

両取りをかけられても、逃げずに手番を生かすほうが得なことがある。

敵の打ちたい所へ打て

相手が打ちたい急所へ先に打って、その手を消す。

位を取ったら位の確保

位を取ったら、それを保つ手をおこたらない。

不利なときは戦線拡大

形勢が悪いときは戦う場所を広げて、勝負どころを作る。

名人に定跡なし

強い人は定跡どおりに指すとはかぎらない。

横歩三年の患い

一歩得をねらってむやみに横歩を取ると、そのあとの駒組みで苦労する。

勝ち将棋を勝て

勝ちになった将棋を、最後まできちんと勝ち切る。

指し直し局に名局なし

指し直した将棋に、名局は生まれにくい。

▶ 手筋の一覧(準備中)

将棋の格言のよくある質問

将棋の格言は全部でいくつありますか?

決まった数はありません。このページでは、よく使われる87個を9つの分類に分けて並べています。

初心者はどの格言から覚えればよいですか?

「居玉は避けよ」「玉は下段に落とせ」「桂の高跳び、歩の餌食」「金底の歩、岩より堅し」の4つが、対局ですぐ使えて分かりやすい格言です。

格言はいつも当てはまりますか?

目安なので、当てはまらない局面もあります。「大駒は離して打て」と「大駒は近づけて受けよ」のように、反対のことをいう格言もあります。

「玉は下段に落とせ」の下段とはどこですか?

相手の玉から見ていちばんおくの段のことです。先手から見れば一段目・二段目、後手から見れば八段目・九段目にあたります。

反対の意味になる格言はありますか?

あります。代表は「大駒は離して打て」と「大駒は近づけて受けよ」です。攻めるときは離して打ち、受けるときは近づけて打ちます。

手筋と格言はどうちがいますか?

手筋は具体的な指し方の型で、格言はその考え方を短い言葉にまとめた目安です。同じ内容を指す言葉が両方にあります。

格言に出てくる「と金」とは何ですか?

歩が成った駒のことです。動きは金と同じで、取られても相手の持ち駒は歩1枚にしかなりません。